インターネットの情報の偏り、フェイクニュース、炎上のメカニズムを徹底分析。誰もが発信者となりうる「人類総メディア時代」必携!
* ソーシャルメディア解体全書: フェイクニュース・ネット炎上・情報の偏り(山口 真一 (著))
フェイクニュースを誤情報と判断できず拡散しやすい人の特徴とは? ネット炎上にどう備えるべきなのか? わたしたちの生活に欠かせないソーシャルメディアの諸課題を網羅し、豊富なエビデンスと大規模調査データに基づきその実態を分析する。ソーシャルメディアの歴史から国内外の対策の最新動向まで、豊かな情報社会を築くために。
【おもな目次】
序論
第1章 社会の分断と情報の偏り
第2章 フェイクニュースと社会
第3章 日本におけるフェイクニュースの実態
第4章 ネット炎上・誹謗中傷のメカニズム
第5章 データから見るネット炎上
第6章 ソーシャルメディアの価値・影響
第7章 ソーシャルメディアの諸課題にどう対処するのか
<歪む「ネット世論」 一部の声が強調されるリスク、メディアは認識を>
山口真一のメディア私評
インターネットの普及は、社会における情報のアクセス方法やコミュニケーションの方法を劇的に変化させた。人々はSNSなどのプラットフォームで意見や情報を自由に共有し、瞬時に大勢の人々に情報を届けることができるようになり、人類総メディア時代が到来した。
それに伴い、「ネット世論」という言葉をよく耳にするようになった。インターネット上では多様な人が様々な意見を言っており、政治的運動もしばしば起こっている。マスメディアもそのようなインターネットを人々の意見の場として取り上げ、報道することが少なくない。
しかし、実はインターネット上の意見分布が大きく歪(ゆが)んでいることが、筆者の実証研究で明らかになっている。それを世論としてマスメディアが報じたり、政府・政治家・企業・個人もそう捉えたりすることで、大きな問題が引き起こされていることを筆者は危惧している。・・・9月15日
https://www.asahi.com/articles/ASR9G6FSMR8PUPQJ00G.html?iref=comtop_Opinion_01