<欧州で頻発する反イスラエルデモから読み取れること>
わかりやすく、結論すれば、寛容な移民政策は国を危険にする。
イスラム教徒、原理主義的な過激派の温床となるリスク。
<欧州で頻発する反イスラエルデモから読み取れること>
10月13日付けウォールストリート・ジャーナル紙が、英王立学会のドミニク・グリーン特別研究員による‘Middle East War Becomes a European Crisis’(中東の戦争が欧州の危機を生んでいる)と題する論説を掲載している。主要点は次の通り。
中東の戦争は米国では外交政策の危機を生んでいるが、欧州では国内的な危機(反イスラエル・デモの頻発)を生んでいる。これは、数十年に及ぶ移民管理の失敗、多文化主義の限界に対する認識不足の生み出した悪しき結果である。
こうした行動をとったのは、白人ナショナリストでもなければ、環境終末論者でもなく、欧州で急速に人口を拡大しつつあるイスラム教徒である。
2023年11月20日・岡崎研究所・https://wedge.ismedia.jp/articles/-/32109
<イスラエルとハマス衝突で起きたフランス社会の分断>
ガザ地区を実効支配するイスラム主義勢力ハマスとイスラエル間の衝突により、パレスチナ情勢が緊迫化する中、フランスのマクロン大統領はハマス掃討に向けた国際的な有志連合の展開を提案した。こうしたフランスのイスラエル寄りの姿勢に対し、中東諸国の一部では在フランス大使館前で抗議デモが発生するなど、フランスに批判の矛先が向けられている。 11月8日・高橋雅英 (中東調査会 主任研究員)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/32014