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「紙の保険証を残せ」は正義?

<「紙の保険証を残せ」は正義? マイナカードが「できない」高齢者に配慮するメディアが報じない“不都合な事実”>
前に前進できない日本の多くのマスコミ。それでいて海外の新しいシステム等をうらやましがる支離滅裂。新しいシステム等に対応できない人は必ず存在する。しかし、申し訳ないがそれを無視する勇気も必要だ。さもなければ日本が世界の後進国に、落伍者に。

<「紙の保険証を残せ」は正義? マイナカードが「できない」高齢者に配慮するメディアが報じない“不都合な事実”>
 マイナカードと健康保険証の一体化が混乱を極めている。高齢者の不安を煽るメディア、若者たちの絶望……私たちの眼前に広がるのはグロテスクな社会の深淵だ。橘玲氏が明かす“言ってはいけない”マイナ騒動の真実。(全2回の1回目/後編を読む)
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「できない」ということは権利なのか?
「なんなんだ、この店は。客をバカにしているのか!」
 ランチを食べに近所の店に入ろうとしたら、いきなり怒鳴り声がして、顔を真っ赤にした高齢の男性がぶつかってきた。妻なのだろう、同じくらいの年の女性が顔を伏せて、あとに続いた。
 その店では、注文はテーブルに置かれた専用のタブレットで行なうことになっている。昼時でレジ前には精算の列ができており、スタッフはみな配膳に追われていた。その男性は席に案内されたもののタブレットの使い方がわからず、放置され、ないがしろにされたように感じたらしい。
 人口が減り続ける日本ではどこも人手が足りず、タッチパネルやQRコードを使ったオーダーも当たり前になった。店内を見渡すと、みんなごくふつうにタブレットで注文している。
 だとしたら、「できない」ということは権利なのか?
週刊文春 2023年8月17日・24日号
https://bunshun.jp/articles/-/65124

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