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読売社説:「伝統芸能 次代の担い手を確保したい」

* ようこそ伝統芸能の世界 伝承者に聞く技と心(森田 ゆい (著))
伝統芸能の名だたる先達たちに初心者目線で挑んだインタビュー集。何のために伝統芸能はあるのか? 現代を生きる私たちに理解できるのか? どのように伝統芸能を継承しているのか? 素朴な疑問に答えて語られる芸の伝承と日本文化の神髄がここに。
従来の舞台鑑賞の手引きとは別の視点からの超・入門書。そうだったのか!と新たな発見であたなたの好奇心を刺激してくれる、とっておきの1冊。

<読売社説:「伝統芸能 次代の担い手を確保したい」>
 歌舞伎や能楽、文楽など伝統芸能の世界を志す若者が減っている。日本が誇る文化遺産を次代に伝えていくためには、人材の確保と育成に、さらに力を入れる必要がある。
 国立劇場などを運営する日本芸術文化振興会は、伝統芸能を担う俳優や演奏者の養成事業を行っている。芸を代々継承する家の子弟や一門への入門者だけでは後継者が足りないため、一般から志望者を募り、育成する制度だ。・・・
 地域のお祭りで演じられる「子ども歌舞伎」などを有名な演者が指導する機会を増やせば、青少年へのPRになるのではないか。
 これまで関係が深くなかった団体との協力も効果的だろう。振興会は今後、青少年が宿泊学習を行う施設で伝統芸能に触れられるように、関係団体との協力を進めるという。こうした工夫を重ねることが大切だ。
 伝統芸能には閉鎖的な印象があり、近寄りがたいとの指摘もある。志望者や親の不安を取り払うため、伝統的なしきたりなど外からは見えにくい面についても発信を強化してもらいたい。 2022/05/16
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20220515-OYT1T50201/

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