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五輪健康管理アプリで日本が恐れるべき中国の監視能力

<五輪健康管理アプリで日本が恐れるべき中国の監視能力>
日本のメディア、大挙して北京オリンピック取材のために、中国へ。
そこでは中国の監視、いろんなプライバシー情報が筒抜け。
ではそのような監視アプリ、日本で義務づけたらマスコミはどのような批判をするのであろうか。北京取材陣のプライバシー問題等等、日本のマスコミが全くと言ってよいほど声を上げない摩訶不思議、マスコミのご都合主義???

<五輪健康管理アプリで日本が恐れるべき中国の監視能力
 カナダにあるトロント大学「シチズン・ラボ(Citizen Lab)」が1月18日に北京五輪に参加する全てのアスリートやメディア、観客などに使用が義務付けられている健康管理アプリ「My2022」にセキュリティ上の欠陥があり、使用者の個人情報が流出する恐れがあると警告を発した。このアプリの分析結果から、中国の「監視社会」の実像が見てとれる。
あらゆる個人情報を集める健康管理アプリ
 「シチズン・ラボ」はインターネットが人権に与える影響について調査しており、最近では、中国企業バイトダンス(ByteDance)が運営するTickTokの危険性などを指摘している研究機関である。その「シチズン・ラボ」が、中国製アプリの監視機能に警鐘を鳴らしている。
 「My2022」は、2022年北京オリンピック組織委員会が開発し、北京金融ホールディングスグループと呼ばれる中国国営企業によって運営、管理されているアプリだ。
 北京五輪に参加する者は、中国へ出発する14日前に「My2022」をダウンロードし、毎日の健康状態を入力しなければならない。また、アプリの利用開始にあたっては、国内利用者の場合は、名前、国民識別番号、電話番号、電子メールアドレス、顔写真、勤務先などの登録が必要だ。海外利用者の場合は、国内利用者の登録情報に加えパスポート番号、発行日、有効期限が必要になる。また、渡航履歴や病歴、新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンの接種状態、PCR検査結果などが必要だ。
 これだけでも十分すぎるほどの個人情報だが、このアプリは非常に多目的に開発されており、リアルタイムチャット、音声オーディオチャット、ファイル転送、オリンピックに関するニュース配信、天気予報、観光案内、GPSナビゲーションなどさまざまな機能を実装している。
2022年2月1日・山崎文明 (情報安全保障研究所首席研究員)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/25596

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