底知れない不安、絶望――その苦しみを、煩悩の身のままで乗り越えていく手掛かりが、ここにある。
＊ 『歎異抄』入門: 無宗教からひもとく (河出新書・阿満 利麿 (著)）
今、最も注目の古典『歎異抄』。なぜ「南無阿弥陀仏」と称えれば救われるのかなど、
常識の枠の中では到底理解し得ない、逆説に満ちた親鸞の教えの本質を、無宗教の視点からひも解いていく。
【目次】
第一章 あなたも「無宗教」ですか？
第二章 「阿弥陀仏の物語」とは？
第三章 法然が生み出した「本願念仏」
第四章 『歎異抄』とはどんな書物なのか？
第五章 煩悩の身のままで救われる
第六章 私たちも「悪人」なのか？
第七章 「私」の正体
第八章 『歎異抄』が教える「本願念仏」とは？
第九章 「親鸞は弟子一人ももたず」
第十章 なにが「大きな物語」の理解を妨げるのか？
第十一章 念仏のみが真実である
第十二章 『歎異抄』の付録「流罪の記録」
終章 「人界」に生まれる