<日経社説:「日本の国力を損ねる若者の「博士」離れ」>
* 大学院教育改革を目指したリーディングプログラム 産業界をリードする大学院生の育成(河北 哲郎 (著)ほか)
理系大学院教育、特に博士人材の育成と産業界からの要請との間にはまだまだ大きな隔たりがある。この隔たりを埋めるべく、文部科学省の助成金によって、公立大学が工夫を凝らして実行してきた、博士人材育成システムの内容を紹介します。本書はまさに大阪府立大学と大阪市立大学の統合の話が上がっていた時期に、両大学共同でのプログラムとして実行した「システム発想型物質科学リーダー養成学位プログラム」(SiMS)の構想段階から実施に至るまでをまとめたものです。大学の教員だけではなく、産業界から多くの人材を受け入れ、社会の諸問題解決や技術イノベーション創出に必要な能力を涵養するカリキュラムを作り上げてきました。2014年度の本プログラムの第1期生となった学生が産業界に巣立っていく今日、その道のりを振り返り、苦労した点やいままでの軌跡を残すべく本書にまとめ上げました。本書がさらに今後の大学院教育改革の礎になることを念願しています。
<日経社説:「日本の国力を損ねる若者の「博士」離れ」>・9月7日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK0725J0X00C22A9000000/