鬼を祓い、人を呪う。星を観測し、暦をつくる。彼らは何者か
もしかすると今の世にこそ 陰陽師が必要なのかもしれない――
* 陰陽師の解剖図鑑(川合 章子 (著), ほしのちなみ (イラスト))
日本を裏で支えた異能の者たち、陰陽師の謎に迫る。
古代中国で生まれた易(えき)や陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)の考え方が日本にもたらされたのは六世紀のこと。それが陰陽道(おんみょうどう)という思想となり、国政に取り入れられて「陰陽師」という存在を生んだ。科学技術の乏しい時代、陰陽師は天文から災異を知った。暦をつくり、人々の生活を支配した。明治時代に廃止されるまで、陰陽師は科学者であり呪術者だった。陰陽師の歴史を辿るとき、それは同時に日本を知ることなのだと気付かされる。
<日本にもあった「呪術大戦」の時代を知っている?・陰陽師とは何をする人だったのか?>・2022.1.29・島崎 晋・ https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/68112