<読売社説:「北京五輪 これ以上熱戦に水を差すな」>
中国当局だけでなく、IOC、そして各種スポーツ団体、いろんな問題が噴出している、北京冬季五輪。個々の選手の活躍に水を差してしまう。
<読売社説:「北京五輪 これ以上熱戦に水を差すな」>
北京冬季五輪で、選手の活躍に水を差す出来事が相次いでいる。極めて残念な事態だ。開催国の中国や国際オリンピック委員会(IOC)は責任を問われざるを得まい。・・・
政治性を排し、中立であるべきIOCの原則に、トップ自らが反しているのではないか。
フィギュアスケートでは、ロシア・オリンピック委員会の選手のドーピング疑惑が浮上した。
ロシアは過去の組織的なドーピングに対する制裁措置で、今大会での国旗や国歌の使用を禁止されている。それでも選手は個人資格での出場が認められた。
IOCのロシアに対する弱腰が続く限り、ドーピング根絶は困難だと言わざるを得ない。
今大会では競技の判定にも注目が集まっている。
スキージャンプ混合団体では、高梨沙羅選手ら5選手が失格になった。ジャンプを終えた後、無作為に抽出して行われた検査でスーツが規定違反だとみなされた。
選手側からも検査の公平性を疑問視する声が上がっている。後味の悪さは否めない。こうした混乱を防止する策を講じてほしい。
日本勢の活躍は続いている。フィギュアスケート男子で、18歳の鍵山優真選手が銀メダルを獲得し、躍進を見せた。将来のフィギュア界を支える存在になろう。銅メダルの宇野昌磨選手の気迫あふれる滑りも人々を魅了した。
羽生結弦選手の3連覇はならなかったが、失敗を恐れず、前人未到の4回転半ジャンプに果敢に挑んだ姿勢をたたえたい。2022/02/11
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20220210-OYT1T50328/
<「大会ヒロイン」にドーピング疑惑 “魔法”で沈静化図るIOC>・2022/2/10
https://mainichi.jp/articles/20220210/k00/00m/050/356000c
<北京五輪にどうしても感じてしまうグロテスクさの正体>
開会式も競技も、北京五輪はどこが「おかしい」のか
2022.2.10・福島 香織・https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/68809