革命によって親米の王政が崩壊し、史上類を見ない「イスラム共和制」が樹立されてから40年を経たイラン。「悪の枢軸(すうじく)」「世界最大のテロ支援国家」と米国に名指しされ、脅威論も根強いこの国の、実際の姿とはいかなるものか。
* イラン: 「反米宗教国家」の素顔 (992;992) (平凡社新書・新冨 哲男 (著))
《目次》
はじめに
第1章 混迷するイラン情勢の行方
第2章 絡み合う対立の歴史と現在
第3章 革命から40年、イランの素顔
第4章 社会の不合理に抗う者たち
第5章 生死の現場を訪ねる
第6章 日本との絆を紡ぐ
おわりに
<教養としての中東情勢・中露イランの急接近 これから世界で起きる3つの危機>
イランのライシ大統領がこのほどロシアを訪問し、プーチン大統領と会談したほか、外国の首脳として下院で異例の演説を行った。ライシ師は米欧を激しく非難、ウクライナ問題で米欧と対決するプーチン氏にエールを送った。今回の訪問で米国と敵対する中露とイランによる3国枢軸が一段と鮮明に。「敵(米国)の敵は味方」という古典的な国際関係の構図が浮き彫りになった。・・・1月25日・佐々木伸 (星槎大学大学院教授)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/25529