<米・イラン合意:パキスタン「調停」の評価>
和平が実現したわけではない、単なる覚え書き???
仮に和平が実現したとしても、中東問題、必ず紛争が再燃する。
ヒスボラもハマスも、イラン革命隊も存続しているであるから。
<米・イラン合意:パキスタン「調停」の評価>
アメリカとイランが「イスラマバード覚書」に合意した。これをめぐって多くの「アメリカが負けた」という言説が数多く流通しているが、日本の右派系の方々が反発して「イランが負けた」といった主張をしていたりもする。
すでに6月1日に『トランプの戦争とアメリカの敗北』という題名の本を出した私ではあるが、勝ち負けの判定は、状況を明確化するレトリックとしてはありうる。ただ、サッカーではないので、勝った・負けたの言い争いをすること自体には、それほど意味はない。
2026.06.27・篠田 英朗・https://agora-web.jp/archives/260627041250.html
* トランプの戦争とアメリカの敗北(篠田英朗 (著) )
トランプの独善的妄想が国際秩序を破壊する!イランの体制転換は実現せず、中国に対する抑止力は低下。アメリカ離れが進む混乱の時代に日本はどう動くべきか?第二次トランプ政権の対外政策を、アメリカ外交政治思想の歴史をふまえ、多極化する世界の現実の中でとらえ直す。
〈目次〉
【第1部 衰退するアメリカ】
第1章 対イラン戦争の罠
第2章 進行するアメリカの国力低下
【第2部 トランプのドンロー主義とは何か】
第3章 政策文書から読み解くドンロー主義
第4章 政治外交思想史から読み解くドンロー主義
【第3部 多極化世界とドンロー主義】
第5章 地政学理論から見た国際秩序の変質
第6章 大局的見取り図が欠如した対イラン戦争
【第4部 変動する北東アジアと日本の対応】
第7章 日米関係の変遷と日米同盟
第8章 日本を取り巻く台湾危機