<「核兵器よりも危険なもの」に世界は目を向けよエマニュエル・トッドがヒロシマで語る「核武装論」>
リベラルにかかわらず、日本の多くの人は日本の核武装反対です。
しかし、世界の現実を見極めねばなりません。米国頼みだけでは安全保障は成り立ちません。日本は自立のための選択を迫られています、やはり核武装を含めて現実的な議論が必要です。
* 2030 来たるべき世界 (朝日新書・エマニュエル・トッド (著), オードリー・タン (著), 錦田 愛子 (著), 佐橋 亮 (著), モニカ・トフト (著)>
●「日本は、米国の戦争に巻き込まれてはならない」――エマニュエル・トッド
「西洋の敗北」以後、「力こそ正義」の時代がふたたび。
「来たるべき世界」を、世界最高の知性たちが描き出す。
終わらない戦争と覇権国の衰退。その先に現れる「技術者」たち――
こうした未来像を、SFの巨匠H・G・ウェルズは、1936年の映画『来るべき世界』のなかで描き出した。それから90年。世界はかつての空想を「現実」として生きることになった。
2030年という近未来、世界は7どこへと向かっていくのか?
そして、ウェルズが残した「警告」を、いかに受け止めるべきか。
<「核兵器よりも危険なもの」に世界は目を向けよエマニュエル・トッドがヒロシマで語る「核武装論」>
被爆国である日本は、核兵器についてどのように考えるべきなのか。フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏は、核兵器そのものよりも危険なのは「核の非対称性」であり、均衡こそが平和をもたらしてきたと指摘する。しかし、アメリカの「核の傘」に依存する安全保障はもはや前提とできず、日本は自立のための選択を迫られている。さらにトッド氏は、人口減少と高齢化が進む世界において、実は「大規模な戦争」そのものは起こりにくくなっているとも分析する。核、同盟、人口動態――安全保障の前提を根本から問い直す議論となった。最新刊『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。
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核武装論を再考する――均衡こそが平和をもたらす
――今やすべての「旧帝国」は崩壊し、西洋も敗北し、トランプ政権は予測不能だということですが、広島原爆資料館に先ほど行かれました。ただ、あなたの著書では、日本人へ「核兵器の保有」も提案しています。その理由について、改めてお聞かせください。・・・2026/03/24・エマニュエル・トッド
https://dot.asahi.com/articles/-/278479?page=1