<高市首相の「台湾有事」答弁を外交巧者ぶりに狼狽える中国>
衆議院予算委員会での高市発言の文字起こし、しっかり読めば、何の問題もなし、そして高市首相が飛躍した答弁を行ったわけでもない。
単なる「台湾有事」が「存立危機事態」に当たると発言したわけではない。「台湾有事」で(米中)戦争(武力衝突)が発生した場合と、極めて限定的に発言しているのだ。
まさに「「存立危機」を作り出す野党とマスコミの揚げ足取り」(池田信夫)(https://agora-web.jp/archives/251115080710.html)
<高市首相の「台湾有事」答弁を外交巧者ぶりに狼狽える中国>
14日の中国共産党中央委員会の機関紙「人民日報」(日本語版)は、「日本の高市首相の台湾関連の誤った言動に中国外交部 『火を弄ぶ者は、必ず自らその火に焼かれる』」との見出しで、「台湾有事」に関する高市答弁について中国外交部林剣報道官が13日に行った記者会見の発言を報じた。
8日に「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟ができているのか」とXに書き込んだ薛剣駐大阪総領事もだが、「名は体を表す」との諺通りのこうした二人の「剣」氏の物言いは、毅然とした高市答弁と外交巧者ぶりへの中国の狼狽えの表れに見える。
林剣氏の発言内容に行く前に、7日の衆議院予算委員会での高市発言の文字起こし、および薛剣氏がX投稿で引用した『朝日』記事にある「存立危機事態」の解説を見ておく(一部を捨象した。()内は筆者の補足)。
立憲岡田克也議員:(中国が)海上封鎖をした場合に存立危機自体になるかも知れないとおっしゃるが、例えばバシー海峡が封鎖された場合、迂回すれば、日本のエネルギーや食料が閉ざされるということはない。よって、どういう場合に存立危機事態になるのかお聞きしたい。
高市総理:台湾に対して(中国から)武力攻撃が発生する、海上封鎖というのも、これを戦艦で行い、また他の手段も合わせて対応した場合には、(中国による)武力行使が生じ得る話です。例えばその海上封鎖を解くために米軍が来援をすると、それを防ぐために何らかの他の武力行使が(中国によって)行われる。こういった事態も想定されるので、その時に如何なる事態が生じたかということの情報を総合的に判断しなければならないと思う。単に民間の船を並べそこを通りにくくするといったことは存立危機事態には当たらないと思うが、実際にこれがいわゆる(米中)戦争という状況の中での海上封鎖が起きた場合はまた別の見方ができると考えます。
存立危機事態の解説:2015年に成立した安全保障関連法では、日本が直接攻撃を受けていなくても、密接な関係にある他国が攻撃され、日本の存立が脅かされる存立危機事態と政府が認定すれば、自衛隊が集団的自衛権を行使できる。高市氏の答弁は、台湾有事の際に状況によっては自衛隊が米軍とともに武力行使に踏み切る可能性を示したものだ。・2025.11.16・高橋 克己・https://agora-web.jp/archives/251115060727.html
<駐日米国大使、「首斬ってやる」発言の中国総領事らに“痛烈皮肉”炸裂させ反響「センスに脱帽」>・11/16・日刊スポーツ・https://news.yahoo.co.jp/articles/bd9cd4fad6b7e739677ffcd6bd2b81fddf7a5d31