<朝日社説:「衆院10増10減 法律通りに格差是正を」>
約束したことは守らねばならない。
一方、「投票価値の平等は、憲法が求める大原則」、私はそうは考えない、単なるひとつの原則であり、憲法の他の規定とあわせ総合的に勘案すべきもの。
定数問題は、選挙制度改革を含め、根本から見直す時期に来ている。当然に必要なら憲法改正も。地方の声もしっかり国政に。東京一極が過ぎれば、副作用が大きくなりすぎる。
<朝日社説:「衆院10増10減 法律通りに格差是正を」>
自分たちで決めたルールなのに、適用が迫るや、ちゃぶ台返しをするようなことは許されない。法律通りの実行を求める。
一票の格差を是正するため、2020年の国勢調査をもとに、政府の衆院議員選挙区画定審議会が議論を始めた小選挙区の区割り変更に、自民党内から異論が絶えない。・・・
投票価値の平等は、憲法が求める大原則である。地方の声が反映されにくくなるとの指摘については、衆参両院の役割分担も視野に入れた選挙制度改革を含め、別途議論する必要がある。格差是正のうえで、アダムズ方式も万全ではないが、国会自らが決めた仕組みによる「10増10減」すら実現できないようでは、政治不信を招くだけだ。2022年1月14日 ・https://www.asahi.com/articles/DA3S15171085.html?iref=pc_rensai_long_16_article
<産経主張:「10増10減に異論 ちゃぶ台返しは許されぬ」>・2022/1/15
https://www.sankei.com/article/20220115-IFFYPH4VRVK7TKOH53DOXO2EBA/
* 一票の較差と選挙制度:民主主義を支える三層構造(岩崎美紀子 (著))
本書は、選挙を、1投票価値の平等(一票の較差是正)、2票を議席に転換するメカニズム(当選者の決定方法)、3投票行動(有権者の選択肢)の三層構造として体系的に捉え、分析する。選挙は民主主義の根幹であるが、日本の制度は国民の政治参加としての視点が弱く、政治の恣意に翻弄されやすい。本書は諸国との比較も行いながら日本の特性を客観的にあぶりだすとともに、衆議院だけでなく、参議院と地方議会の問題点も検証する。注目を集める「一票の較差」問題を基底に、民主主義を支える基盤としての選挙制度が日本でいかに是正されるべきか、体系的に思考する必読書。