<アメリカで「男性の精子を競走させるイベント」が大盛り上がり…背景にある「“繁殖エリート”へのあこがれ」と「子供をつくれないことへの不安と絶望」>
馬鹿馬鹿しいが、これぞまさしく米国パワーの源???
<アメリカで「男性の精子を競走させるイベント」が大盛り上がり…背景にある「“繁殖エリート”へのあこがれ」と「子供をつくれないことへの不安と絶望」>
先日カリフォルニア州ロサンゼルスで史上初の「Sperm(精子)レース」という、いっけんするとかなり奇妙なイベントが開催され、大きな注目を集めた。
このイベントが大きく話題になった背景にあるのは、歴史的な低水準にあるアメリカの出生率だ。
トランプ大統領は自らを「生殖大統領」と呼び、出産一時金の給付などを検討している。同時にイーロン・マスクに代表される「子だくさんは男性性パワーの表象」と見る動きも強まっている。
出産は国民的義務という右派的なナラティブも広がり、そこからこぼれ落ちた男性がラジカル化する動きも出ている。NY在住のジャーナリスト・シェリーめぐみ氏がレポートする。
精子レース──生殖を競技化するアメリカ
2025年4月25日、ロサンゼルスで世界初の「精子レース」が開催された。
その名の通り、複数の男性の精子が泳ぐ速さを競わせて、勝者を決めるゲームだ。
2025.06.02・シェリー めぐみ・https://gendai.media/articles/-/152489