<レアアース・日本の海洋資源開発とウクライナ鉱物資源開発の是々非々>
私の持論、宇宙開発より海底資源開発を優先すべき。
官民挙げて資金と人材もっともっと海底資源開発に
<レアアース・日本の海洋資源開発とウクライナ鉱物資源開発の是々非々>
『レアメタル資源の新候補、酸素少ない海に 東大など分析』(4月8日付、日経電子版)という記事が配信された。海底資源は、資源に乏しい日本にとって大きな希望である。日本は世界第6位の領海・排他的経済水域(EEZ)を持つ国で、この海域には鉱物資源が存在しているとされる。これらの海洋鉱物資源には、海底熱水鉱床、コバルトリッチクラスト、マンガン団塊、レアアース泥などがあり、それぞれに含まれる金属や存在する水深が異なるため、特殊な技術開発が必要となる。
その中でも特に注目されているのが、南鳥島沖の深海に広がるレアアース泥やマンガン団塊などの開発だ。これは世界最大級の海洋資源とされ、日本にとって大きな期待を寄せられている。
しかし、この深海6000メートルの環境での資源採掘は、非常に技術的な困難を伴う。必要とされる設備や採掘技術は未だ確立されておらず、実際に資源を引き上げて商業利用するのは容易ではない。採掘コストの問題や環境への影響など、様々な面での懸念も指摘されており、単に技術的な側面だけでなく、経済性や持続可能性の観点からも検討が必要とされている。短期的な資源獲得だけでなく、長期的な視点に立った開発計画の立案が重要になってくると考えられる。
このように、日本周辺の海洋鉱物資源は大きな期待を集めているが、実用化にはまだ多くの課題が残されている状況だ。・・・2025年4月10日・中村繁夫( 智探庵代表)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/37165