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「MORAL 善悪と道徳の人類史」

●「正しさ」をめぐる人類500万年の旅
500万年前、ひ弱な人類が協力して生き延びるために「集団の知恵」として生まれたモラル。時を経てどのように進化し、変化し、「行き過ぎた正義」として暴走を始めたのか?
気鋭の哲学者による、「人類の善と悪の変遷」を追う壮大なモラルの歴史書。「社会的平等とSNS時代の課題」を問う意欲作。

* MORAL 善悪と道徳の人類史(ハンノ・ザウアー (著), 長谷川 圭 (翻訳))
●行き過ぎた正義は「悪」になるのか?
世界ではいま、モラルに関する論争が過熱している。人種差別、経済格差、ジェンダーの不平等、不適切な発言への社会的制裁。
「遠い国のかわいそうな人たち」には限りなく優しいのに、ちょっと目立つ身近な他者は徹底的に叩き、モラルに反する著名人を厳しく罰する私たち。これからどのように「正しさ」と向き合うべきか?
500万年前から50万年、5万年、5000年、500年、50年、5年と「時代ごとの正しさの歴史」を、哲学、進化生物学、統計学などのエビデンスを交えてあぶりだす。経済格差、人種・ジェンダーマイノリティへの差別、キャンセルカルチャーやハッシュタグ戦争といった「SNSに吹き荒れる正義の嵐」など、これからの正しさについても言及。
●主なトピックス
・非ワクチン主義者は「非合理」でなく「非道徳的」
・陰口は進化版の毛づくろい
・徴税は洗練された「搾取の仕組み」
・不平等を解決するために生まれる「新たな不平等」
・モラルに代わる「事実」という通貨
・購入する商品が多い人ほど寛大?
・プロパガンダはばかばかしいほど効く
・「道徳的に正しい行い」では大惨事を防げない
・「道徳的行為」はその人の個性ではなく外部の力に影響される
・お金と幸福は比例しないという嘘
・性別違和ではない者のほうがパニックに陥る矛盾
・フェイクニュースは「知的伝達回路」の損傷
・キャンセルカルチャーは制裁なのか?

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