<朝日社説:「補正予算審議 水膨れ正す責任 国会に」>
この社説の要旨は次の通りです。(ChatGPT )
1 補正予算の規模と財源への懸念:必要性が疑わしい13.9兆円の補正予算は、「規模ありき」と批判されるべきで、財源の多くを国債発行に依存することは財政健全化に逆行している。
2 支出内容の妥当性と緊急性の欠如:半導体支援基金などの無駄の温床となり得る支出が含まれるほか、一律補助は非効率で脱炭素に逆行する。住民税非課税世帯への給付金も支援対象の精査が必要。
3 国会審議の充実と新たな運営工夫の必要性:慣例的な短期間の審議ではなく、主要分野ごとに修正を図り、幅広い合意を目指す工夫が必要である。
4 立憲民主党案への評価と課題:政府案よりも規模を抑えた立憲民主党案の方向性は支持できるが、依然として平時としては異例の規模であり、財源や施策内容にも課題がある。
これらの指摘は概ね妥当と言えます。しかし、「水膨れ正す責任 国会に」との主張が現実に即しているかといえば、残念ながらそうではありません。
国会が補正予算案の問題点を正す場として機能していないことは明白です。これには与党だけでなく、野党にも大きな責任があります。特に今回の国会では、国民民主党が政府・与党に協力する姿勢を見せたことで、野党の足並みが乱れる結果となりました。
さらに、立憲民主党が野党勢力をまとめきれず、問題の多い補正予算案を否決できない現状は極めて残念です。朝日新聞もこのような野党の弱体化や、現行の国会運営の問題点にもっと踏み込んだ批判を展開すべきではないでしょうか。
<朝日社説:「補正予算審議 水膨れ正す責任 国会に」>・12月7日
https://www.asahi.com/articles/DA3S16101208.html?iref=pc_rensai_long_16_article
<日経社説:「財政健全化への努力を止める余裕はない」>・年11月30日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK295MP0Z21C24A1000000/