<朝日社説:「北朝鮮兵の派遣 侵略への加担を許すな」>
この社説の要旨は次の通りです。
1 北朝鮮の兵士派遣:北朝鮮による兵士派遣は、ロシアのウクライナ侵攻を支持する行為であり、違法な侵略への関与にあたります。北朝鮮兵がウクライナで戦闘に参加することは、違法行為の助長であり、東アジアの安全保障にも大きな脅威をもたらします。
2 ロシアと北朝鮮の急速な協力関係の深化:両国の協力が戦争の長期化を招く危険性があります。北朝鮮兵の派遣によってロシアの戦力不足が補われ、ウクライナとの和平交渉が遠のき、戦争が長引く可能性があります。
3 北朝鮮の利点:派遣により、北朝鮮兵士に実戦経験を積ませるとともに、ロシアから高度な軍事技術の提供を受ける狙いがあります。
4 日本と韓国にとっての安全保障上の脅威:北朝鮮軍の戦力向上は、日本や韓国に対しても重大な脅威をもたらします。日韓両国は、この危険な協力関係を国際社会に訴えるべきです。
上記1から3の現状認識については私も同意します。
ただし、4にある日本と韓国への安全保障上の脅威については、朝日新聞の意見はありふれており、さらなる実効的な対策が求められると考えます。日韓間の軍事的協調は、韓国の国民感情などから進展が難しい面があるものの、具体的な進展がなければ対北朝鮮への抑止力は不十分に終わるでしょう。
<朝日社説:「北朝鮮兵の派遣 侵略への加担を許すな」>・10月26日
https://www.asahi.com/articles/DA3S16068335.html?iref=pc_rensai_long_16_article
<毎日社説:「北朝鮮の対露「派兵」 戦況激化招く危険な加担」>・2024/10/27・https://mainichi.jp/articles/20241027/ddm/005/070/127000c
<【韓国が北朝鮮「崩壊」目指す方向】情報発信で増える脱北者、朝鮮半島統一へ日本が備えるべきこと>
8月20日付ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)が、「金正恩の全面的亡命防止策は失敗」(Kim Jong Un Wants to Block All North Koreans From Escaping. It Isn’t Working)との解説記事を掲載し、最近の2019年以来となる現役北朝鮮兵士の韓国亡命の背景を解説している。要旨は以下の通り。・・・2024年9月9日・岡崎研究所・https://wedge.ismedia.jp/articles/-/35040