<読売社説:「水産物輸入再開 日中関係の改善につながるか」>
「日本産水産物を巡る科学的根拠のない主張を、中国がようやく取り下げたと理解してもいいのだろうか。日本は中国側の出方を慎重に見極めていく必要がある。」と指摘しているが、まさにその通りだ。水産物の輸出を進めるためとはいえ、安易な妥協をするべきではない。中国は常に、日本の譲歩を引き出すために、一歩一歩積み重ねてくる。
また、現在の状況を考えると、次の点を強調したい。
「中国では日本人が襲われる事件が相次いでいる。広東省深圳で男子児童が中国人の男に刺されて死亡した事件では、中国側から犯行動機などの詳しい説明は一切ない。また、尖閣諸島周辺での中国海警局による威圧的な活動を含め、日中間には多くの懸案が残されている。中国が独善的な対応を改めなければ、日本人の対中感情は悪化する一方だろう。」
日中関係の改善を急ぐ必要はない。中国の覇権主義は変わらず、尖閣諸島や沖縄に対する野心も明白だ。対中国政策において、安易な譲歩は将来に深刻な禍根を残す可能性があることを、改めて強調しておきたい。
<読売社説:「水産物輸入再開 日中関係の改善につながるか」>・2024/09/21
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20240920-OYT1T50189/
<読売社説:「水産物輸出の減 販路拡大の重要性が鮮明に」>・2024/09/02
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20240901-OYT1T50109/
<日経社説:「中国は一刻も早く水産物輸入を再開せよ」>・9月21日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK210T60R20C24A9000000/
<産経主張:「中国の水産物禁輸 即時の撤廃を約束させよ」>・2024/9/22
https://www.sankei.com/article/20240922-JAG6SJF3SVOTJMEJHWKTCBL67Y/
<日本産水産物の輸入再開、歩み寄った中国 具体的な道筋は不透明>・9月21日
https://www.asahi.com/articles/ASS9N424QS9NUQIP047M.html