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読売社説:「ガザ情勢 停戦要求に水差す米国の混乱」

<読売社説:「ガザ情勢 停戦要求に水差す米国の混乱」>
この社説には同意できない点がいくつもあります。
まず、バイデン大統領の立候補取りやめが停戦要求に水を差したわけではありません。イスラエルにはイスラエルの事情があり、それを無視した一方的な停戦要求では、イスラエルが同意するはずがありません。読売新聞社殿、イスラエルの当然の要求である無条件の人質解放を、どの国が保証してくれるのでしょうか。
 
「ハマスはガザを長年にわたり実効支配し、住民に浸透してきた。イスラエルがハマスを『壊滅』することは物理的に不可能ではないか。非現実的な目標を掲げ、暴力を拡大することは許されない。」とありますが、もちろん暴力はあってはなりません。しかし、戦争では破壊や人的被害は当然発生します。ハマスを壊滅させなければ、イスラエルの安全は実現しません。読売新聞社は、イスラエルの安全をどのように実現するかについて何の考えも示していません。
 
繰り返しますが、読売新聞社の社説は停戦という言葉にこだわりすぎています。イスラエルとガザやパレスチナ、そしてイランやシリアといった中東情勢全般をしっかり俯瞰した社説を期待します。

<読売社説:「ガザ情勢 停戦要求に水差す米国の混乱」>・2024/07/27
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20240727-OYT1T50001/
 
<日経社説:「ガザ戦闘を終わらせるときが来ている」>・7月27日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK266AQ0W4A720C2000000/
 
<毎日社説:「ガザの子どもたち 犠牲の拡大止めなければ」>・2024/6/13
https://mainichi.jp/articles/20240613/ddm/005/070/077000c

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