<インドは本当に「大国」ではないのか>
大変参考になる意見です。
日本はもともっと真剣にインド外交を、そしてインド投資を。
もちろん、モディ首相のロシアとの付き合い方、私は批判する。
そして経済各党等、まだまだ多くの問題を抱えている。しかし、やはりインドは大国です。
篠田教授の、最後の締めくくり。
「50年後の日本の姿に愕然…世界4位の〈日本のGDP〉は2075年「まさかの順位」に
あえてこのような時期を捉えて、「インドは大国だなどというのは幻想だ(日本は永遠に本物の経済大国のままだ?)」と声高に主張してみることは、非欧米圏出身の方々と多岐にわたる付き合いがある私には、できない。
東京都知事選の掲示板に全裸の女性の写真を掲示したり、政見放送で服を脱ぎ始めたりする候補が乱立する日本の姿を誇り、「インドが民主主義国だなどというのは嘘だ(日本こそが本物の民主主義国の代表だ?)」と、インド人に説教してみせるような勇気は、私にはない。」
繰り返します、インドは大国です。
<「モディ化」するインド―大国幻想が生み出した権威主義 (中公選書・湊 一樹 (著))
世界一の人口、急成長する経済、世界最大の民主主義、グローバルサウスの盟主……国際舞台で存在感を増す「大国インド」。だが、足元では権威主義化が急速に進む。2014年にナレンドラ・モディが首相に就任して以降、権力維持・拡大のために、実態と離れた「大国幻想」を振りまき、一強体制を推進しているからだ。本書は、政治・経済・社会・外交に至るまで「モディ化」が進行するインドの実像と問題を冷徹な視点から描き出す。
<インドは本当に「大国」ではないのか>
2024.07.11・篠田 英朗・https://agora-web.jp/archives/240710073209.html