中国の不動産バブル崩壊が幕を開けた。
それは貨幣的な現象に留まらず、金融、行政、政治システムへと飛び火し、やがては共産党統治体制をひっくり返す要因にもなり得る――。
バブル形成から崩壊まで、複雑怪奇な構造をどこよりも分かりやすく読み解く。
* 中国不動産バブル (文春新書・中柯隆 (著))
【不動産から見える中国社会の歪み】
●主要大都市の不動産価格が大きく下落
●開発途上の不動産プロジェクトが次々とゴーストタウンに
●中国政府が不動産開発を熱心に進めた理由
●共産党幹部とデベロッパーが熱中したマネーゲーム
●別荘にプライベートジェット……賄賂を使って贅沢三昧
●地方政府が財政危機に陥れば、年金難民が発生する
●海外へと脱出する中国人が急増
●賃貸市場を敬遠し、マイホームを重視
●「見栄を張る」ことをやめられない中国人
●統制か自由化か、岐路に立つ習近平政権
<【書評】深い闇を徹底解説:柯隆著『中国不動産バブル』>
中国経済がおかしい。大手デベロッパーの恒大集団に清算命令が出され、シャドーバンキング(影の銀行)の中植企業集団は破産を申請した。一見すると、日本のバブル崩壊前夜と似ているが、著者は中国特有の問題を指摘する。・・・2024.06.14・谷 定文
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