片山 杜秀氏、「90畳の書庫」にあふれる資料の山
終活のことどうお考えか???
「1秒遅れの時計は永遠に合わない。しかし、止まっている時計の針は必ず合う」。現代人はインターネットやSNSを駆使して「最新の情報」を追い求めるが、すべての情報はどんなに速くても「1秒遅れ」で届く。一方、止まった時計は一日に二度、正確に“今”を指し示す。未来を見通すには、現在を追いかけるより過去を振り返るほうが有効なこともある。
* 歴史は予言する (新潮新書・片山 杜秀 (著))
【目次より】
はじめに
Ⅰ 天皇制はどう変わるのか
決められる天皇と決められない天皇/ジミーとマークとメリーとジュリー/大陸の男系、太平洋の女系 etc.
Ⅱ 宰相と政治は何をめざすのか
下剋上の精神――梶山静六と菅義偉/宏池会における正常化バイアスの伝統について/それからの暗殺者――血盟団事件異聞etc.
Ⅲ 国民生活をどう守るのか
令和の苛政はデジタル庁から始まる?/柳田國男はベーシック・インカムがお好き?/少子化すると“蛮族”が来る!――ローマ帝国衰亡史etc.
Ⅳ 災厄とどう向き合うのか
“蔓延元年”のオリンピック/「初め半年や一年の間は……」と山本五十六は言ったけれど/ワクチン恐怖症の戦後日本的起源etc.
Ⅴ 時代の申し子は何を遺したか
『東村山音頭』の戦後文化史的意義について/ゴジラとしての石原慎太郎/“キメラ”としての坂本龍一etc.
Ⅵ 極東の「持たざる国」の処し方は
この国のかたちは対馬海峡で決まる/帝国の滅び方――アメリカ合衆国の巻/“帝国海軍最低標準”と“必要最小限度の自衛力” etc.
Ⅶ 歴史はやはり繰り返すのか
クラシック名曲入門 ロシア・ウクライナの巻/世界の周縁で「英米本位を排す」と叫ぶもの/北の幻――北樺太石油利権と日ソ大同盟etc.
<「90畳の書庫」にあふれる資料の山 「週刊新潮」名物コラムの筆者、片山杜秀教授のすごい知識量>・2023年12月28日
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/12280619/?all=1