<司法試験に受かるAIが、なぜ部屋の掃除をできないのか?「モラベックのパラドックス」を超えるフィジカルAIの進化・「目」を得て「手」を動かし、全身で「感じる」へ——物理世界に降り立つAIは人間を超えるのか>
AI難しいことばかりできるようになっても我々の生活には役に立ちません。
AI人型ロボット、何時になったら。家事全般をこなしてくれるようになるのか。アイロボットが家電を操作、そんな簡単なことから、家庭料理全般を作れるようにフィジカルAIを進化させてもらいたい。
<司法試験に受かるAIが、なぜ部屋の掃除をできないのか?「モラベックのパラドックス」を超えるフィジカルAIの進化・「目」を得て「手」を動かし、全身で「感じる」へ——物理世界に降り立つAIは人間を超えるのか>
目次
人間の物差しだけでAIを測ろうとすると間違える
「モラベックのパラドックス」とは?
14台のロボットアームが学んだ「目と手の協調」
初めて見るモノにも対応する「汎化性能」の爆発
他人の家のキッチンでも「片付け」ができる存在に
直感的な「システム1」で行動できるようになったAI
AIは「見て動く」機械から、周囲の環境を「感じる」存在へと進化
AIはアメリカの司法試験を軽々とパスするのに、なぜ散らかった部屋の掃除一つまともにできないのか——。人間が「簡単だ」と思うことほどAIには難しいという「モラベックのパラドックス」が、いま崩れつつある。2016年、Googleは14台のロボットアームに約2カ月で80万回もモノを摑ませ、「目と手の協調」を学ばせた。そして2025年には、見ず知らずの他人の家のキッチンでも片付けをこなすAIまで登場した。職人の勘や暗黙知までもデータとして学び始めたAIは、どこまで進化するのか。国産OS「TRON」の開発者で東京大学名誉教授の坂村健氏が展望する。
2026.10.21・坂村 健・東京大学名誉教授・https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/97590