<ホルムズ海峡の緊張により再認識された「化石燃料という物質の恩恵」>
小資源国日本の現実を思い知らされた、ホルムズ海峡封鎖等。
それにしてもリベラルマスコミや、リベラル野党の危機感は薄すぎます。そして政府も。
原発再稼働を急がねばならない、そして原発新設も視野に入れねばなたないのだ。そして石炭火力の見直しを、もちろん新増設を。
原油、ただ燃やして電力、それは贅沢すぎます。
<ホルムズ海峡の緊張により再認識された「化石燃料という物質の恩恵」>
拙稿『「脱炭素」から「低炭素」へ:小林鷹之氏が暴く日本のエネルギー政策の欺瞞』でも触れたように、小林鷹之氏が、石炭火力の活用や「脱炭素」から「低炭素」への現実的な転換を示唆したことは、理念先行の気候政策に対する違和感が、ようやく政治の言葉として表に現れ始めたことを意味する。
だが、問題は石炭火力の是非にとどまらない。もっと根本にあるのは、私たちがエネルギーをあまりに狭く捉えてきたことではないだろうか。
私たちは今、脱炭素という名の下で、エネルギーを「電気」という狭い枠に閉じ込めようとしている。しかし、化学工学に携わってきた技術者の視点から見れば、それは文明の半分しか見ていないに等しい。
化石燃料は、電気を作るためだけの燃料ではない。衣服、医療機器、肥料、住宅資材……私たちの生活を支える6000種類以上の製品が、化石燃料という物質の恩恵を受けている。この「文明の厚み」を智慧によって使い切ることこそが、真の豊かさではないだろうか。
輸入された原油は、精製・分解を経てエチレンやプロピレンといった「基礎製品」となり、そこからさらに6000種類以上の誘導品へと枝分かれする。私たちの「衣・食・住」だけでなく、「医療・衛生」の現場をも支えるこの巨大な供給網こそが、現代文明の厚みそのものである。・・・2026.04.06・室中 善博・https://agora-web.jp/archives/260405093550.html