「ホモ・サピエンスの衰退はすでに始まっており、絶滅は不可避」
* ホモ・サピエンス30万年、栄光と破滅の物語 人類帝国衰亡史(ヘンリー・ジー (著))
5万年前のホモ・サピエンスは、数ある人類のうちのひとつにすぎなかった。しかし2万5000年前ごろ、氷河期が最も厳しさを増す中、ホモ・サピエンスはアフリカ全域とユーラシア大陸に拡がり、さらにはアメリカ大陸にも進出し始めていた。この時点で、ほかのすべての人類は姿を消していた。ホモ・サピエンス以外の最後の人類が絶えた瞬間から、この種の終わりはすでに定められていたと言える。
それ以降、ホモ・サピエンスは、逃れようのない運命との、長く続く消耗戦を戦うことになる。
人類の歴史は、地球規模の支配を築いてきた壮大な成功の物語のようにも見えるけれども、その輝かしい成功の裏で、ホモ・サピエンスはずっと「借りものの時間」を生きてきた。その時間はすでに何千年も続いており、今や終わりが近づいている。
本書では、なぜそうなったのか、その理由を明らかにしていく。そして、もし人類が賢く、幸運に恵まれ、十分な想像力と工夫を発揮できるのであれば、この運命をしばらくのあいだは避けられるかもしれないという希望についても語る。
世界的話題作『超圧縮 地球生物全史』の著者が、サピエンス30万年の歴史、そして未来予想図を描き、わたしたち人類が絶滅を回避する方法を模索していく。
科学と人文知の垣根を越えた 「圧倒的な知的体験」を提供する本!
<「ホモ・サピエンスの衰退はすでに始まっており、絶滅は不可避」。感染症、戦争、AIの進歩…。人類絶滅のシナリオがリアルすぎる>
2025年11月8日 ・https://diamond.jp/articles/-/376506