<貧しくなり生活苦を感じる日本人とエネルギー問題の知られざる関係>
物価高、電力金、ガス料金、なぜ高止まり???
円安が原因だ。日銀は金利引き上げ、円安是正、急がねばならない、1ドル100円を目指せ。なお、電力料金は、電発再稼働を最優先に、規制庁の権限を見直さねばならないのだ。
* 最新 間違いだらけのエネルギー問題(山本隆三 (著))
「はじめに」より
失われた30年の間に、政府はグリーン成長戦略を何度か打ち出しましたが実現しませんでした。同じことを繰り返しているようにも思えます。
私たちは、エネルギーの経済性、安全保障、温暖化の問題をどのように考えれば良いのか。できるだけ具体例をあげて解説したのが本書です。
前著の、『間違いだらけのエネルギー問題』と『間違いだらけの電力問題』に最新のデーターを加え、アップデートした内容になっています。
今のエネルギー問題を理解し、考えていただく助けになればと思っています。
第1章は、エネルギー、電力が経済に与える影響を説明しています。生活が苦しいとする世帯が6割です。
生活にも物価にもエネルギー価格は影響を与えますが、そんな中で電気料金を押し上げてきた政策もあります。
第2章は、エネルギー安全保障の歴史にも触れながら、世界が安全保障のためロシア産化石燃料からの脱却図る政策、自給率向上策に触れています。
第3章は、中国、インドを中心に増え続けるエネルギー需要に触れ、最近では需要が低迷していた先進国でも生成AI、電気自動車などにより電力需要が大きく増える可能性を説明しています。
第4章は、増えるエネルギー、電力需要増に応える政策を説明しています。再生可能エネルギーと原子力がこれからの電力供給の中心になりますが、その課題も解説しています。
第5章は、温暖化問題と、その対策、日本企業の対応を説明していますが、収入が増えない日本で、優先されるべきエネルギー政策の課題は温暖化ではないのではと疑問を投げかけています。読者のみなさんにも考えていただきたい本書の大きなテーマです。
<貧しくなり生活苦を感じる日本人とエネルギー問題の知られざる関係>
日本で生活が苦しい世帯が増えている。厚労省の国民生活基礎調査によると、約6割の世帯が「生活が苦しい」としている状態だ。この背景には物価上昇があり、その大きな原因の一つとしてエネルギー価格の上昇があることは、あまり触れられていない。国民の生活を豊かにしながら、エネルギー安全保障や温暖化問題をどう考えていくべきか――。本サイトでもおなじみの国内外のエネルギー事情に詳しい著者が具体的に解説する。
2025年11月6日・山本隆三( 常葉大学名誉教授)・https://wedge.ismedia.jp/articles/-/39413