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なぜ、国民・玉木氏は首相になる決断ができなかったのか?

<なぜ、国民・玉木氏は首相になる決断ができなかったのか?首班指名争いでの本当の敗者とは>
玉木氏が仮に首相になる決断をしても、実際に首相に就任することは難しかっただろう。玉木氏の判断は決して誤りではない。仮に万が一、首相となったとしても、寄せ集めの内閣では組閣に難航し、来年度予算の編成さえ困難だったのではないか。
一部のメディア報道は、事態を面白おかしく取り上げる傾向があり、冷静さを欠いていたようにも見える。ただし、玉木氏の首班指名をめぐる言動が必ずしも評価できるものではなかったことも事実であり、その意味で支持率の低下は避けられなかっただろう。
今後、この支持率が回復するかどうか。私は、その壁はかなり高いのではないかと予想する。
<本当の敗者は誰か>
国民民主党の玉木雄一郎代表に対し、「首相になる覚悟がなかった」「好機を逃した」などと揶揄する声がSNS上で広がり、「玉木る」という言葉まで登場している。しかし、私はそうは思わない。むしろ敗れたのは、立憲民主党とマスコミのほうではないか。
玉木代表は一貫して、安全保障・エネルギー・憲法といった基本政策の一致を重視していた。安全保障では集団的自衛権の行使、敵基地攻撃能力を含む防衛費増額への賛同。エネルギーでは原発再稼働容認。憲法では第9条に自衛隊を明記する立場を取るなど、政策の軸は明確だった(出典:原田 泰「なぜ、国民・玉木氏は首相になる決断ができなかったのか」『Wedge Online』2025年10月24日)。
このような一貫性を崩してまで「政権入り」を優先すれば、党の理念や信頼を損なう危険もあった。むしろ、党の独自性と中道路線を維持しようとした点は、戦略的にも理解できる判断だったと言える。
<支持率低下と今後の課題>
一方で、共同通信や読売新聞などの世論調査では、国民民主党の支持率が前回から「ほぼ半減」したと報じられている(10月24日・デイリースポーツ、TBS「ひるおび」、日本テレビ系「ミヤネ屋」など)。
高市早苗内閣の発足で政局が一段落した中、国民民主党がどのように政策で存在感を示すかが問われている。
政策的な一貫性を保ちつつ、国民の期待にどう応えていくのか。玉木代表の真価は、これから試されることになるだろう。

<なぜ、国民・玉木氏は首相になる決断ができなかったのか?首班指名争いでの本当の敗者とは>
 国民民主党の玉木雄一郎代表に対し、総理になる覚悟がなかったとか、ここぞという場面で判断を誤り、好機を逃すことを『玉木る』と言う揶揄がSNS上でなされている。しかし、筆者はそうとは思わない。負けたのは立憲民主党とマスコミだ。
 玉木代表は、一貫して、安全保障、エネルギー、憲法では基本政策の一致が必要だと唱えていた。安全保障とは集団的自衛権の行使、関連して敵基地攻撃能力を含む防衛費の増額への賛同である。エネルギーでは原発再稼働容認、憲法では第9条の中に自衛隊を位置づけることだろう。・・・2025年10月24日・原田 泰( 名古屋商科大学ビジネススクール教授)・https://wedge.ismedia.jp/articles/-/39329
 
<【高市自民】玉木ショック、国民民主の支持率「ほぼ半減」報道→「総理の覚悟ないと見えた」「結局何がしたいか分からず終了」 「ひるおび」「ミヤネ屋」で指摘相次ぐ>
 大政局の末に自民と日本維新が連立合意し、高市早苗内閣が発足した中、共同通信や読売新聞などの世論調査の結果を、23日のTBS「ひるおび」、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」が特集した。
 「ひるおび」では、政党支持率では自民、維新が数字をあげ、国民民主が数字を下げたことを伝えた。前回調査が10月だった読売新聞では、国民民主の支持率が「ほぼ半減」したと伝えた。・・・10/24・デイリースポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/69c49a7408d05311508bf8e5017c370f28c4685b

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