<産経主張:「国立の大歓声 スポーツの価値問い直せ」>
スポーツの価値、私もそれは否定しません。しかし、「スポーツの価値問い直せ」と大上段に振り掲げられては、異議を唱えざるを得ません。
産経新聞が訴えるスポーツの価値を再評価するべきだという主張には、確かに一理あります。スポーツが感動を与え、人々を一つにする力があることは否定できません。
「いま、改めて問い直すべきである。勝敗を伴うスポーツには見る人を楽しませ、感動させる大きな力がある。経済効果や政治的思惑を問う前に、本来の価値に目を向けてほしい。」
なぜ勝敗を争わなければならないのでしょうか。スポーツは楽しむためのものでは?
多額な税金を投入して開催される大規模な競技会、果たして本当に必要なのでしょうか。
現代社会において、スポーツの商業化や政治的な利用が進んでいます。例えば、オリンピックやサッカーのワールドカップなど、スポーツイベントは巨大な経済効果を生む一方で、開催費用やインフラ整備のために膨大な税金が投入されています。こうした点を踏まえ、スポーツの本来の価値を再評価することも重要ですが、経済的、社会的な影響を無視することはできません。
日本は貧困社会、そして格差社会だとマスコミは繰り返し報道しています。はっきり言って、スポーツでこれらの問題を解決することはできません。観客の興奮や声援、悪意を持って言うならそれは一時的な快楽です。
スポーツを否定するつもりはありません。しかし、大上段にそれを訴えることには私は賛成できません。
<産経主張:「国立の大歓声 スポーツの価値問い直せ」>・2025/9/17
https://www.sankei.com/article/20250917-SZG6WNMEZRPODIAP5A7NXNMRTY/