<毎日社説:「災害列島の備え 避難環境の改善が急務だ」>
「きょうは防災の日だ。災害列島に暮らす人々の命と健康を守る。そのための体制を整えたい。」——その通りです。
ただし、避難環境の改善を訴えるのであれば、具体的にどのように実現するのか、財源や人材の確保についても踏み込んで議論してほしいところです。
たとえば、他の支出を削減して避難環境に振り向けることは可能なのか。あるいは、増税によって必要な財源を確保するという提案を伴うのか。
社説が問題提起にとどまっていては、実効性ある備えにはつながりません。
また、避難所の質の改善だけでなく、南海トラフ巨大地震のような大規模災害を想定した避難路の整備、避難所の立地や収容能力の検証も不可欠です。
「災害関連死」の抑制という観点からも、「避難できるかどうか」そのものが生死を分ける要素であることを強調すべきです。
<毎日社説:「災害列島の備え 避難環境の改善が急務だ」>・2025/9/1
https://mainichi.jp/articles/20250901/ddm/005/070/032000c
<読売社説:「防災の日 地域で事前に対策検討したい」>・2025/09/01
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20250831-OYT1T50083/
<産経主張:「防災の日 災害史から次の備えを 郷土の教訓を調べ継承しよう」>・2025/9/1・https://www.sankei.com/article/20250901-2YNMESP3NJIVVDJ7WBMDLYM7CQ/
<東日本大震災の”15倍”どころではない…M9クラスの超巨大地震が襲う「西日本大震災」の地獄絵図・首都圏~九州が被災し、全国的に物資不足や価格高騰が続く>
東日本大震災では、「災害関連死」を含めて約2万2000人が犠牲になった。甚大な被害が想定される南海トラフ巨大地震ではどうか。京都大学名誉教授の鎌田浩毅さんは「最大で死者29万8000人、災害関連死は5万2000人に上ると予想される。しかも、最近の研究では三連動地震が四連動地震になるかもしれないという説が出てきている」という。2025/09/01 ・PRESIDENT Online・鎌田 浩毅・京都大学名誉教授・https://president.jp/articles/-/101202