<コラム:レアアースと半導体、米中対立の「遮断器」に>
この微妙な「遮断器」はいつまで均衡を保つことができるのか???
<コラム:レアアースと半導体、米中対立の「遮断器」に>
[香港 29日 ロイター BREAKINGVIEWS] – 中国のレアアース(希土類)など重要鉱物に対する締め付けか、それとも米国主導の先端半導体の支配か──。どちらがより長く続くかの答えが、今後数年間の米中関係を形作る要因になるだろう。
世界の2大経済大国の関係は現在、不安定な膠着状態にある。両国は今月初め、互いの輸入品に3桁の関税をかけるのを回避するため、関税停止をさらに3カ月延長することで合意した。西側が中国のレアアース供給網に依存し、中国が米国と同盟国が支配する先端半導体を必要としているため、敵意は今のところ抑制されている。
両国は国家安全保障を理由に輸出規制や認可規則を行使して、互いのアクセスを制限している。半導体と重要鉱物はいずれも電子機器、自動車、人工知能(AI)、軍事システムにとって不可欠であることから、より幅広い分野で経済的に競争する上で駆け引きの主要な武器となっている。
トランプ米大統領が今年春、追加関税を課した際、両国は報復的な輸出規制を強化して要求水準を引き上げた。しかし米国は5月、中国のレアアース供給継続を交換条件に半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの「H20」半導体の輸出禁止を撤回した。7月の対米レアアース輸出は前月比660%急増し、エヌビディアは今や今後3カ月の売上高を最大50億ドルと見込んでいる。9月1日
https://jp.reuters.com/opinion/forex-forum/SHQ4QXJVMROATGZTPR4DAZCBSM-2025-09-01/
<米中レアアース戦争勃発か!?中国が繰り出す輸出制限、日本と世界はどう対応すべきか>6月10日・岡崎研究所・https://wedge.ismedia.jp/articles/-/37838
<米中対立、レアアースでは中国が圧倒的優位 ドル、株、国債の「トリプル安」は米国の劣勢が見抜かれたからだ・「中東には石油があるが、中国には希土類がある」、鄧小平の遺した言葉がよみがえる>・2025.4.17・志田 富雄・https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/87762
<習近平包囲網はすでに完成しつつある…日本メディアがまるで理解していない「トランプの対中戦略」のすさまじさ・相互関税、ウクライナ和平交渉の「真の狙い」>・2025/09/02 ・PRESIDENT Online・渡瀬 裕哉・早稲田大学公共政策研究所 招聘研究員・https://president.jp/articles/-/101299