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『地政学理論で読む多極化する世界』

冷戦の終結以降、世界は「自由民主主義の勝利」とともに、民主化・人権・自由貿易といった普遍的価値が世界中に広がるという見通しを持っていた。しかし近年、そのような楽観的な世界観は後退しつつある。代わって浮上してきたのが、「多極化」という新たな潮流だ。

* 地政学理論で読む多極化する世界:トランプとBRICSの挑戦(篠田英朗 (著))
アメリカのトランプ大統領による混乱、そしてBRICSの存在感の高まり。二つの別々の現象を同時に捉えると、「多極化する世界」という大きな時代の流れが見えてくる――。
本書では、「英米系」地政学理論と「大陸系」地政学理論という二つの異なる地政学理論の視座を用いて、トランプ大統領のアメリカと、ロシア、中国、インドなどのBRICS有力国に焦点を当て、現代世界における「多極化」の様相を探った。その過程では、各国の歴史、政治、経済、リーダーたちの思想的傾向や政策の方向性なども分析対象としている。
トランプ第二次政権が目指す理想のアメリカとは?
BRICSが戦略的な拡大を進めている意味とは?
トランプ第二次政権とBRICSの動向に注目することで、混迷する国際情勢を読み解くためのヒントが浮かび上がる。
普遍主義的なグローバル化の流れは、もはや時代遅れとなった。多極化した世界で有力国が、生き残りを図っていく時代が到来している。
 
<トランプとBRICSが担う世界秩序の本質:『地政学理論で読む多極化する世界』>・2025.08.03・ブックレビュー・https://agora-web.jp/archives/250802112029.html

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