* 日本の家族と戸籍: なぜ「夫婦と未婚の子」単位なのか (下夷 美幸 (著))
【本書第1章より】
日本では明治以来、戸籍が親族単位で編製されてきたが、筆者はこの親族単位の戸籍が日本の家族のあり方の基底をなしてきた、と考えている。つまり、民法(家族法)と戸籍法が一体的に運用される仕組みのもと、事実上、親族単位の戸籍が日本社会における家族のあるべき姿を作り上げてきた、という見方である。そしてそれが、現代の家族が抱える問題にも通底しているのではないか、とみている。
このような問題意識から、本書ではとくに戦後の戸籍と家族の関係について考えてみたい。戦後の日本社会において、「夫婦と未婚の子」を編製単位とする戸籍が定着するなかで、結婚した夫婦とその子からなる家族こそが正当な家族、とみなす考え方が社会の隅々にまで浸透していったのではないだろうか。本書では、「婚姻届を出した夫婦とその間に生まれた子のみからなる家族」を「婚姻家族」と呼び、これこそが正当な家族であり、あるべき家族であるとみなす考え方を「婚姻家族」規範と呼ぶ。戸籍を基盤とするこの規範が、ひとり親家族やステップファミリー(子連れ再婚家族)など、「婚姻家族」とは異なる構成の家族に生きづらさをもたらしてきたのではないか。さらに政策も「婚姻家族」を前提に策定され、そこから外れる家族の問題に十分に対処してこなかったのではないか。
<倉田真由美氏 イーロン・マスク氏の示した米社会保障データに驚く「日本の戸籍制度守らなければ」>
漫画家の倉田真由美氏が「X」(旧ツイッター)を更新。日本の戸籍制度の重要性を訴えた。
倉田氏は、政府の無駄な予算削減を目指しているDOGE(政府効率化省)が調査した社会保障データベースの表を貼付。これはDOGEを率いるイーロン・マスク氏がXに投稿したもので、倉田氏は「イーロン・マスクのDOGEが米社会保障データベースを調査、人口より6千万人も多く登録があり100歳以上が2000万人以上、最高齢は369歳と、とてつもない不正が続いていたことが判明」と解説。
マスク氏が投稿したデータによれば、100歳~119歳が約849万人、120歳~159歳が約1229万人、160歳~229歳が約1万3000人、さらに360~369歳が1人社会保障の対象になっていたとしている。現実的にはあり得ないような多数の高齢者が存在していたというわけだ。
米国には日本のような戸籍がないこともあり、倉田氏は「日本には戸籍制度があり、ここまでの不正は起こりにくいはず。断固守らなければ」と日本の戸籍制度の重要性を指摘している。・・2/20・東スポWEB・倉田真由美氏
https://news.yahoo.co.jp/articles/350e6acdd51aec5a96540fe53816fcc82bcb8a85