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北極圏を侵食する中国とロシア

<北極圏を侵食する中国とロシア・着実に進める軍事的拡大、新たな国の関与も>
日本ではほとんど話題にならないが、北極圏、中国とロシアの独壇場???

<北極圏を侵食する中国とロシア・着実に進める軍事的拡大、新たな国の関与も>
 2024年9月28日付のウォールストリート・ジャーナル紙は、北極圏のスヴァールバル諸島は、主権はノルウェーにあるが加盟国は自由に経済活動等ができるという特殊な地位にあり、今日それが中露両国の軍事的拡大に利用されているとする解説記事を掲載している。
 スヴァールバル諸島は今日、中露が北極圏の貿易ルートを支配し、この地域での軍事プレゼンスを拡大しようとする試みの最前線となっている。かつてはノルウェーの一部だった同諸島は1920年の条約で、主権はノルウェーにあるが、ソ連を含む加盟国が資源開発や研究を行うことは可能とされてきた。しかし近年、ウクライナ侵攻をめぐって西側諸国との緊張が高まる中、この仕組みは中露両国が北極圏での足場を強化する手段となっている。
 同諸島のピラミデンでは、中露両国が共同で研究センターを建設している。ウクライナ戦争後、ロシアは軍隊のようなパレードを開催し、正教会の十字架を違法に建て、スヴァールバル諸島でロシアに挑戦しないように、ノルウェーに厳しい警告を発するようになった。
 本年9月初めには、ロシアの議員が同諸島にテロリスト用の刑務所を建設することを提案した。中国も同諸島の土地取得に関心を強め、レーザー研究基地の設置も最近提案されている。スヴァールバル諸島は、中露両国の重要なスパイ活動の標的となっている。・・・10月29日・ 岡崎研究所・https://wedge.ismedia.jp/articles/-/35516

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