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「混迷のアメリカを読みとく10の論点」

<「内なる敵」に対する攻撃、トランプの報復は米国の真の敵を歓喜させる>
 
* 混迷のアメリカを読みとく10の論点(西山隆行 (著), 前嶋和弘 (著), 渡辺将人 (著))
経済的にも政治的にも分断が進む、超大国アメリカ。
選挙や議会制度のしくみから、中間層の喪失と経済、政治不信、文化戦争、対外関係など、世界が注目するアメリカの課題を、10の論点からあぶりだす。
【目次】
序論 アメリカ政治の現在地
Part.1 二大政党政治の現状と課題
Part.2  アメリカの選挙政治
第1部 アメリカを悩ませる10の問題
第1章 アメリカはいったい誰のものか?――アメリカにおけるアイデンティティ政治
第2章 なぜ人々は政府を信用しないのか?
第3章 なぜアメリカは分極化しているのか?
第4章 今でもやはり「経済が重要!」なのか?
第5章 中絶と同性婚がアメリカを揺るがす?――宗教とジェンダー
第6章 世代論の罠――「ジェネレーションZ」とその特質
第7章 選挙戦はどう戦われるのか?――キャンペーン戦略の変遷
第8章 貿易政策と労働者をめぐる「外交の内政化」
第9章 アメリカが築き上げてきた国際秩序
第10章 岐路に立つリーダーとしてのアメリカ
第2部 アメリカはどこに向かっているのか?(鼎談)

<「内なる敵」に対する攻撃、トランプの報復は米国の真の敵を歓喜させる>
 誰もがスローガンを知っている。
 だが、ドナルド・トランプは国内の敵に戦争を仕掛けることによって「米国を再び偉大に」(Make America Great Again、MAGA)しない。
 偉大にするどころか、トランプの報復作戦は米国の偉大さの本当の基盤を脅かすことになる。
 米軍、米国の一流大学、連邦準備理事会(FRB)、司法制度、自由な報道機関、科学的なエスタブリッシュメント(支配階級)、それに米国市民の健康さえもが危険にさらされる。
 次期大統領は復讐心に燃える変わり者を要職に次々指名しており、ロバート・F・ケネディ・ジュニアのような人々を「好き勝手に暴れさせる」と約束した。
 トランプの政策が米国に与えかねないダメージは、モスクワと北京にいる米国の本当の敵を歓喜させる。・・・2024.11.21・(英フィナンシャル・タイムズ紙 2024年11月19日付)・https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/84497

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