テレ東「なぜそこ」、テレ朝「ぽつんと一軒家」、地方で高齢者が元気で生活、裕福な人ばかりではない、自給自足の方も、彼ら彼女たち、元気です。
日本の「老い本」、不安ばかりを煽るのでなく、彼ら彼女たちの老いの精神、もっと真剣に深掘りを。
「老い本」(おいぼん)とは、人々の老後への不安と欲望にこたえるべく書かれた本のこと。
世界トップクラスの超高齢化社会である日本は、世界一の「老い本」大国でもある。
昭和史に残る名作から近年のベストセラーまで、「老後資金」「定年クライシス」「人生百年」「一人暮らし」「迫りくる死」などトピック別に老い本を厳選し、日本の老いの精神史を鮮やかに読み解いていく。
老いを満喫中の方も、予習中の方も、老後をメタに考えることができる本!
先人・達人たちは老後をいかに乗り切ったか?
* 老いを読む 老いを書く (講談社現代新書・酒井 順子 (著))
<「はじめに」より>
老い本を書く側の充実という現象も見て取ることができる。老い本を欲している読者に本を供給するのは、高齢者の気持ちを十分に知っている、高齢当事者の著者達。老い本が売れるということを知った出版社も今、老い本の執筆を高齢著者にどんどん発注している。日本では出版不況が長く続いているが、老い本の界隈に限っては、熱いブームが続いているのだ。
この現象は、日本独特のものであるらしい。海外の出版事情に詳しい著作権代理店の版権担当者に聞けば、高齢化が進んでいる先進諸国において、日本のような老い本ブームは発生していないとのこと。
老い本ブームは、一過性のものではなかろう。日本では当分の間、高齢化率も平均寿命も高水準で推移することが予測されているのであり、老い本への需要もまた、高いままであり続けるに違いない。
老い本、および老い本の著者達を検証することによって、日本の高齢者、および高齢化の今と今後が見えてくるのではないか。
<目次>
はじめに 「老い本」大国ニッポン
第一章 老いの名作は老いない
第二章 老いをどう生きるか
第三章 老いのライフスタイル
第四章 老いの重大問題
<極貧生活を送る高齢者を見て「明日は我が身」と震撼…日本人の「老後不安」を急激に高めた「ある番組」>・2024.11.30・# NHKスペシャル・酒井 順子・https://gendai.media/articles/-/142143