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読売社説:「水道網の維持 経営基盤の安定が欠かせない」

<読売社説:「水道網の維持 経営基盤の安定が欠かせない」>
この社説の要旨は次の通りです。(ChatGPT )
1 上下水道事業の経営悪化:地域の人口減少や節水の普及により、上下水道事業の収益が減少しており、老朽化した水道管の更新や耐震化が急務である。
2 経営基盤の強化と持続可能な運営:災害時や日常生活に支障をきたさないためには、事業の経営安定化が必要で、広域連携や民間委託などの改善策が有力である。
3 自治体間の連携と政府の支援:自治体間での広域連携や共同利用がコスト削減につながり、国や都道府県の積極的な支援が必要である。住民の理解を得ることも重要。
4 日本の水道事業の未来と維持の重要性:日本は清潔な水をほぼ全家庭に供給できる数少ない国であり、その維持と将来像の確立が問われている。
 
読売の主張は一見、もっともらしいものの、物足りなさを感じざるを得ません。例えば「老朽化した水道管の更新や耐震化が急務である」という指摘は当然ですが、その財源をどう確保するのかについては言及がありません。値上げをするのでしょうか?それとも、他の財源を充てる計画なのでしょうか?肝心の解決策が示されていないため、読者としては疑問が残ります。
さらに、広域連携に関しても、利害関係の調整が難航することは容易に予想されます。これは、かつての市町村合併と同じ課題をはらんでいます。仮にスムーズに進んだとしても、コスト削減の効果がどれほど見込めるのかについて具体的なデータが欠けています。
また、民営化についても楽観的すぎるのではないでしょうか。民間企業が適正な利益を確保しつつ、安定した水道サービスを提供するには、結局は値上げが避けられないのではありませんか?利益を追求する企業が、社会インフラを維持するためにどれほどの責任を負えるのか、大いに疑問です。
社説の最後に「その維持と将来像の確立が問われている」とありますが、具体的な提案が乏しく、空虚な響きに終わっています。読売新聞には、これらの課題に対してもっと具体的な解決策を示してほしいものです。問題提起だけではなく、読者が納得できるような具体的なビジョンを提示することが、メディアの責任ではないでしょうか。

<読売社説:「水道網の維持 経営基盤の安定が欠かせない」>・2024/10/23
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20241022-OYT1T50199/

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