<朝日社説:「「年収の壁」 社会保険の加入広げよ」>
この社説の要旨は次の通りです。
1 社会保険加入対象の拡大:「年収の壁」を撤廃し、企業規模や収入基準をなくすことで、週20時間以上働くすべての人を社会保険の加入対象とする案を支持。
2 企業の負担軽減策の検討:保険料の労使折半を見直し、企業が従業員分の保険料を負担する選択肢を設けることで、加入拡大を促す案を評価。
3 「130万円の壁」問題への対策の精査:他の収入も含めて年収130万円以上になる場合の保険料負担増に対する対応策として、立憲民主党の給付金案を含めた慎重な検討を求める。
3 社会保険の利点についての説明強化:保険料負担が増える労働者に対し、将来の年金増など社会保険加入のメリットを丁寧に説明し、納得を得る必要性を強調。
この社説が社会保険加入対象の拡大について前向きな評価をしている点には、私も賛同します。
しかし、最も重要な問題である「第3号被保険者」制度についての考え方が、この社説では示されていません。
「第3号被保険者」制度が存在する限り、必ずどこかで「壁」が生じます。私の考えでは、この制度自体を廃止すべきです。ただし、廃止に伴う影響を緩和するための措置を講じることが不可欠であり、そのための真剣な議論を国会で行うよう求めます。
朝日新聞社には、「第3号被保険者」制度に対する具体的なスタンスを示していただきたいと思います。ぜひ、今後の社説等で前向きな意見を表明してくれることを期待します。
<朝日社説:「「年収の壁」 社会保険の加入広げよ」>・11月27日
https://www.asahi.com/articles/DA3S16093347.html?iref=pc_rensai_long_16_article
<「年収の鉄壁」130万円を崩せ 3号廃止、労使団体が結束>・11月27日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD260OC0W4A121C2000000/