<朝日社説:「「闇バイト」強盗 新たな加害者 防ぐには」>
この社説の要旨は次の通りです。
1 闇バイトを通じた強盗犯罪の増加とその危険性:若者が高額報酬に引かれて犯罪に加担してしまう問題があり、捜査当局は指示役の特定と全容解明を急ぐべきだと指摘しています。
2 若者の犯罪抑止策の重要性:特に社会経験の乏しい若者が、危険を見分ける力が不足している点を挙げ、教育や意識啓発の重要性を強調しています。
3 防犯対策の強化:犯罪の予防策として、怪しい訪問者への警戒や、家の施錠の強化といった日常的な防犯対策を推奨しています。
私はこの社説に対して平凡すぎると感じました。
「捜査当局は指示役の特定と全容解明を急ぐべきだ」との指摘は当然です。しかし、SNS時代の新たな犯罪を防止し、早期に摘発するための具体策について、朝日新聞も提言すべきです。捜査当局には通信傍受やSNS監視をAIで分析するなど、新しい捜査手法が求められています。しかし、朝日新聞は「通信の秘密」を強く主張しています。この姿勢では、こうした犯罪の防止や早期摘発は極めて困難です。
また、若者の教育や意識啓発の重要性については、その通りですが、これは「闇バイト」強盗だけの問題ではありません。日本は義務教育や高等教育が充実しており、犯罪率の低い国です。教育の責任だけでなく、社会全体としての取り組みも必要です。
防犯対策の強化も当然の指摘ですが、表面的で実効性に欠ける内容です。もっと踏み込んだ提案が必要でしょう。
<朝日社説:「「闇バイト」強盗 新たな加害者 防ぐには」>・10月24日
https://www.asahi.com/articles/DA3S16066560.html?iref=pc_rensai_long_16_article
<日経社説:「「闇バイト」犯罪の根を絶て」>・11月1日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK013TJ0R01C24A1000000/