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日経社説:「極右台頭の欧州は協調乱すな」

<日経社説:「極右台頭の欧州は協調乱すな」>
この社説の要旨は次の通りです。
1 欧州での極右政党の台頭による政治の変質:オーストリアやドイツを含め、欧州各国で極右勢力が躍進し、政治が内向きに変質していることを指摘しています。
2 極右政党の台頭原因は移民・経済問題への既存政党の不信感:移民・難民問題や経済の低迷への対応が不十分なことが、極右躍進の背景にあると分析しています。
3 欧州連合(EU)内での国際協調への懸念:極右勢力の躍進がEU内での協調を乱し、特にウクライナ支援の弱体化や親ロシアの勢力が強まることへの懸念を表明しています。
4 日本の対応として、欧州への働きかけの強化:ウクライナ支援や国際課題において、欧州の協調が乱れないよう、日本も積極的に関与し、働きかけを強化すべきだと提言しています。
 
日経新聞の危機意識はもっともです。欧州での極右政党の台頭が反移民政策に留まるのであれば、日本が過度に危機感を抱く必要はないかもしれません。しかし、社説にもあるように、「ウクライナ支援の弱体化や親ロシア勢力の強化」には重大な懸念があります。欧州連合(EU)は、こうした課題に直面しても団結を維持しなければなりません。
日本がどこまで関与できるかについては、ハードルは高いですが、最善の外交努力は必要不可欠です。ウクライナ問題や欧州の政治状況が、日本の安全保障や国際的な立場にも影響を与えることは明白です。
 
なお、日経新聞は日本国内における外国人労働者の拡大を積極的に推進していますが、これには注意が必要です。外国人労働者等の急拡大が日本社会にも多くの影響を与えつつあり、慎重な対処が求められます。EUでの極右台頭と同様、日本も外国人労働者の拡大が社会的な亀裂を生まないよう、冷静かつ慎重に対応すべきだと考えます。。

<日経社説:「極右台頭の欧州は協調乱すな」>・10月5日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK03A1T0T01C24A0000000/
 
<オーストリア総選挙、反移民の右翼が初の第1党に、ロシア寄り姿勢も>
 オーストリアの総選挙(国民議会、定数183)が29日投開票され、反移民などを掲げる右翼政党「自由党」が初めて第1党になった。ただ、過半数には届かず、連立交渉の行方が今後の焦点になる。ロシア寄りの姿勢をとる同党は、欧州連合(EU)の対ロシア制裁に反対で、EUのウクライナ支援にも影響を及ぼす可能性がある。・・9月30日
https://www.asahi.com/articles/ASS9Y7730S9YUHBI01HM.html?iref=comtop_BreakingNews_list
 
<欧州「極右」の勝利は“民主主義の危機”ではない…「リベラル政治家」は中間層の怒りと向き合うべき>・2024年10月10日・https://www.dailyshincho.jp/article/2024/10101050/
 
<極右「自由党」に政権を委ねられるか:連立政権が迷走する欧州>
オーストリア国民議会選挙(下院、定数183議席)で初めて第1党になった極右政党「自由党」は大喜びだったが、時間の経過と共にその喜びにも影が差してきた。民主主義国では、選挙で第1党となった場合、政権を担当するケースが多い。「極右政党」という看板を背負っている自由党の場合、第1党即「政権」担当というわけにはいかない。オーストリアだけではない。隣国ドイツでも極右「ドイツのための選択肢」(AfD)がテューリンゲン州議会選挙で第1党となったが、政権組閣という声はどこからもかからない。他の政党が極右政党との連立を拒否しているからだ。2024.10.10 ・長谷川 良・https://agora-web.jp/archives/241009181258.html

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