<朝日社説:「石破新政権 審判へ 政治への信頼取り戻せるか」>
この社説の要旨は次の通りです。
1 石破首相の解散総選挙の早急さへの批判:石破首相が就任8日で衆院を解散したことは、十分な政策議論がされないまま選挙に突入し、党利党略が優先されたと批判している。
2 政治への信頼回復の難題:自民党の裏金事件や政治と金の問題が解決されない中で、石破政権がどのように国民の信頼を回復するのかが問われている。
3 前政権や長期的政策の総括:岸田政権の政策転換や安倍政権の長期的な影響についても今回の選挙で評価すべきだとし、過去の政権の功罪も議論の対象にすべきだとしている。
4 自民党だけでなく野党にも課される責任:政権交代を目指す立憲民主党を含め、野党にも信頼できる政策や改革を示し、国民の支持を得る必要があると指摘している。
総選挙は、政権党にとって常に党利党略が絡むものです。追い込まれての選挙か、攻めの選挙か、これは政権維持に関わる重大な判断です。石破首相は攻めの解散を選びましたが、その背景には、長期的な政権運営を見据えた判断があったと考えられます。
「裏金事件」についてですが、これは過去の事件であり、岸田政権下である程度のけじめはつけられました。それにもかかわらず、石破政権が追加の処分を行うことは、果たして得策だったのでしょうか。選挙後には、自民党内での対立が再燃し、一致団結は容易ではないと予想されます。
最も重要なのは、「野党にも課される責任」です。朝日新聞は野党に対し、国民の信頼を得るための改革を求めていますが、現実の野党の状況を見ると、それに応える準備は整っていないように思います。朝日新聞が期待するような野党の信頼回復は、簡単には実現しないでしょう。
自民党に問題が山積する中、果たして自公連立が過半数を確保できるか。朝日新聞はどのように予測するのでしょうか?
<朝日社説:「石破新政権 審判へ 政治への信頼取り戻せるか」>・10月10日
https://www.asahi.com/articles/DA3S16055062.html?iref=pc_rensai_long_16_article
<毎日社説:「衆院解散・総選挙へ 自民政治のゆがみ問う時」>・2024/10/10
https://mainichi.jp/articles/20241010/ddm/005/070/096000c
<衆院解散 短期決戦 政治は信頼を取り戻せるか>
衆議院が解散され各党は事実上の選挙戦に入りました。政治とカネの問題で失われた政治への信頼を取り戻せるのか。今回の解散・総選挙の特徴と選挙戦の焦点・争点を考えます・初回放送日:2024年10月9日・https://www.nhk.jp/p/ts/4V23PRP3YR/episode/te/P7LJGZ815Q/