<朝日社説:「首相の安保政策 持論ではすまされない」>
この社説の要旨は次の通りである。
1 アジア版NATO構想への批判:冷戦下のNATOと異なるアジア地域に同様の枠組みは成立しづらく、特に中国を共通の脅威と見なすことは非現実的である。
2 核兵器共有の提案に対する懸念:核兵器の共有や持ち込みは、日本の非核三原則に反し、国民の「納得と共感」を得られていない。
3 日米地位協定改定への関心:在日米軍基地の特権見直しは必要だが、石破首相の提案が本当に日米同盟に影響を与えないか注視すべき。
4 持論の固執によるリスク:石破首相が持論に固執し続けるならば、緊張を高め、国の安全を危うくする可能性がある。
私も朝日新聞社の批判とは若干異なる視点ではありますが、アジア版NATO構想については時期尚早と考えます。新政権が早速方向転換したかのような発言をしていることも気になります。
核兵器に関しては、さらなる慎重な議論が必要であることに異論はありません。日米地位協定の改定については、石破新首相がどこまで本気で取り組むつもりなのかはまだはっきりしていません。いずれにせよ、在日米軍基地の特権見直しは不可欠ですが、米国の強固な姿勢に直面することになるでしょう。
石破氏が一議員としての持論と、首相としての具体的な外交政策のバランスをどう取るのかは予測が難しいです。しかし、今後、持論を封印せざるを得ない局面が多くなると考えています。
<朝日社説:「首相の安保政策 持論ではすまされない」>・10月3日
https://www.asahi.com/articles/DA3S16049475.html?iref=pc_rensai_long_16_article