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朝日社説:「中国軍との緊張 力の誇示よりも対話を」

<朝日社説:「中国軍との緊張 力の誇示よりも対話を」>
この社説の要旨は次の通りです。
1 武力誇示の危険性:中国のICBM発射や軍事演習は緊張を高め、不測の衝突のリスクを増大させるため、対話が必要である。
2 米中間の軍備管理の欠如:米ロには核軍備管理の枠組みがあるが、米中間には存在せず、中国の軍拡がアジア太平洋地域での不信を広げている。
3 日本の対応:日本の護衛艦が台湾海峡を通過するなど、中国への牽制行動を強化しているが、これが中国軍を刺激し、不測の衝突を招く恐れがある。
4 外交対話の重要性:軍事的な威圧の応酬を避け、外交と国防の対話を重視すべきだと主張している。

まず、「1」と「2」に関しては、事実認識として特に異論はありません。
しかし、「3」については問題があります。確かに「不測の衝突を招く恐れがある」ことは認めますが、それは中国側の責任です。日本の護衛艦が台湾海峡を通過することは、力の誇示ではありません。むしろ、中国側の行動、例えば尖閣諸島への侵入や沖縄周辺海域での中国軍艦艇の活動を、朝日新聞社はどのように評価しているのでしょうか。
 
最後に「4」の外交対話の重要性については異論はありませんが、現実問題として、中国は対日対話において一方的な姿勢を取っており、日本の期待に応えるような態度は全く見られません。朝日新聞社の主張は、中国の現実的な外交姿勢を理解していないと言わざるを得ません。

<朝日社説:「中国軍との緊張 力の誇示よりも対話を」>・9月30日
https://www.asahi.com/articles/DA3S16046451.html?iref=pc_rensai_long_16_article
 
<産経主張:「海自艦の初通過 台湾海峡航行の自由守れ」>・2024/9/30
https://www.sankei.com/article/20240930-OJS2JABNR5OK5OCH6HLAITAGUA/
 
<中国がハワイ海域に向けてICBMをぶっ放したワケ…核抑止力の誇示か、それとも解放軍の威信回復か>
中国解放軍は9月25日、ロケット軍による大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を行った。翌日、発射テストの写真を公開し、このミサイル発射実験が完全に合法かつ合理的なものであることを強く主張。いったいこの突然のミサイル発射の目的は何なのか。
2024.9.28・(福島 香織:ジャーナリスト)・https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/83439

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