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「空爆と制裁 元モスクワ特派員が見た戦時下のキーウとモスクワ」

収まらぬインフレ、エネルギー価格の高騰、不安定化する国際秩序……私たちの日常を揺さぶり続けるウクライナ戦争。三年目に突入したこの戦争は、どこへ向かうのか。
それは、ウクライナとロシア、それぞれの国民の声に耳を傾けることで明らかになる。

* 空爆と制裁 元モスクワ特派員が見た戦時下のキーウとモスクワ(黒川信雄 (著))
<本書の目次>
●はじめに
●プロローグ
●第一部 二つの首都
○第一章 空爆下のキーウへ
ソ連時代の列車に乗って、ウクライナへ / 五年ぶりのキーウ / ミサイル攻撃の生々しい爪痕 / 破壊と日常が交差する光景 / キーウで暮らす避難民 / 脅かされる電力というライフライン / 「ロシアと妥協をしても、侵略は止まらない」 / ヨウ素剤は飛ぶように売れた / 偽旗作戦による核攻撃の恐怖 / チェルノブイリ原発事故の記憶 / スマートフォンが変えた戦争 / デジタル空間もロシアとの戦場に / 陥落寸前のマリウポリからのオンライン会見 / インターネット回線による支配 / 戦禍と希望が交じり合う都市オデッサ / オデッサの避難民たち / ウクライナと世界をつなぐ港 / ウクライナで復興万博を / 破壊とバリケードの「夢洲」 / 閉ざされた海 / 復興を目指す「虐殺の町」ブチャ / ブチャに残った中小企業 / フェイクニュースとの戦い / 真実を発信し続けるということ / 徹底抗戦の源
【インタビュー】戦争を招いたロシアへの「不処罰」 ウクライナの平和のためには法の裁きが必須(二〇二二年ノーベル平和賞受賞団体「市民自由センター」代表 オレクサンドラ・マトビチュク氏)
○第二章 制裁下のモスクワへ
〝普通の人〟には理解できない / 母国を脱出するため、航空券を求め長蛇の列 / 侵略国家の国民ではいたくない / 本音を隠し、ロシアにとどまる / 地方とモスクワで最大一〇〇倍近い死亡率の差 / プーチン支持の声を上げる高齢者たち / 「これを見れば、あなたも真実がわかる」 / 「そこにあるナチズム」 / 八年間続く東部紛争 / 不可思議な男 / 「ウクライナはナチス」と信じる心理 / 〝死んだ子供の肉〟をレストランで? / すべての始まりは貧困の一九九〇年代 / 真冬に立ち並ぶ老人たち / 「エリツィンは西側のいいなり」 / 二〇〇五年、再びロシアへ / 「強い指導者」プーチンの登場 / 「もう二度と、あのような混乱はごめんだ」
【インタビュー】侵攻賛同の背景にある根深いロシア国民の「帝国主義思想」(ウクライナ人国際政治学者 グレンコ・アンドリー氏)
○第三章 変貌するロシア経済
一九九八年八月の悪夢 / 「この店舗は技術的な問題のため、閉店しました」 / ひどい味の〝偽〟丸亀製麺 / 〝合法的〟に進む西側企業への乗っ取り / 経済制裁でソ連時代に逆戻り / エアバッグがない車 / 国際的な競争力はむしろ低下 / 戦時下で開業した「コスプレ喫茶」 / 「八項目の経済協力プラン」とは、何だったのか / プーチンのパフォーマンスに翻弄されて
●第二部 二人の大統領
○第四章 狂気の皇帝 プーチン
プーチン氏は国を救っていない / 恐怖とプロパガンダで国を統治 / 疑問に目を閉ざすロシア人 / 対ロシア制裁はプロパガンダの格好の材料 / レニングラードで生まれ育つ / KGB出身の大統領 / 汚職と脅迫で成り立つ超長期政権 / 固執する「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性」 / 「主権国家としてのウクライナが存在する余地はない」 / 狂気の果てに
○第五章 屈辱の大統領 ゼレンスキー
ウクライナで最も成功したエンタメ会社 / ドラマが現実に / つきまとう財閥の影 / コロモイスキー氏の誤算 / 「交渉の席に着けば、ゼレンスキー政権は三日と持たない」 / 「二〇一四年の失敗を繰り返さない」 / 世界を巻き込む情報発信力 / 「『人影の石』となる危機に陥った国から来た」 / 極秘裏の訪日計画 / 汚職というウクライナの宿痾 / ウクライナ兵の死傷者、二〇万人
●エピローグ ●おわりに
 
<「プーチンはロシアを救ってなどいない」”圧倒的支持”は真実か? ロシア人の本音から見える「すべてが恐怖を基盤に成り立つ」生活>
【連載第1回】『空爆と制裁』4章「狂気の皇帝 プーチン」本文公開
9月9日・黒川信雄( 産経新聞社 元モスクワ特派員)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/34965
 
<汚職と脅迫に基づくプーチンの超長期政権 権力の私物化が招いたウクライナ侵攻>
【連載第3回】『空爆と制裁』4章「狂気の皇帝 プーチン」本文公開
2024年9月13日・黒川信雄( 産経新聞社 元モスクワ特派員)

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