<対中直接投資が減らないドイツの面従腹背、中国とのデリスキリングを進める欧州に響く不協和音・中国との関係を改めて深める欧州自動車メーカー>
ドイツの建前と本音。
EUの建前と本音。
<対中直接投資が減らないドイツの面従腹背、中国とのデリスキリングを進める欧州に響く不協和音・中国との関係を改めて深める欧州自動車メーカー>
欧州委員会は中国とのデリスキリングを進めようとしているが、その道のりは簡単ではない。
事実、ドイツの自動車メーカーは対中投資を減らしてはおらず、イタリアも中国企業の誘致に躍起だ。
それだけ欧州と中国の経済的なつながりが深いということだが、欧州委員会はデリスキングをどう進めていくのだろうか。
2024.9.3・(土田 陽介:三菱UFJリサーチ&コンサルティング・副主任研究員)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/82990
<VWがドイツ国内工場の閉鎖検討、実施なら史上初-コスト削減で>
VWの計画、実施となればショルツ政権にとって新たな打撃に
VWは29年まで雇用を保障するという労組との協定打ち切りも目指す
ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)は、一段のコスト削減を目指し、ドイツ国内の工場閉鎖を検討している。実際に国内工場閉鎖となればVWとしては初めてで、ショルツ政権にとって新たな打撃となりそうだ。
VWの2日発表によれば、検討中の措置はVWブランドのほか他のグループ企業も対象。工場閉鎖のほか、2029年まで雇用を保障するという労働組合との協定の打ち切りも目指している。
ドイツ国内の工場閉鎖となれば、87年に及ぶVWの歴史において初めてとなり、労組と衝突することが予想される。
VWのオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は発表文で、「経済環境は一段と厳しさを増しており、新たなプレーヤーが欧州に参入してきている」と説明。「ビジネスを行う場所としてのドイツは、競争力という点でさらに後れを取りつつある」と記した。9月2日・https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-02/SJ6S8YDWRGG000?srnd=cojp-v2