朝日新聞の社説「東電再建計画 原発頼みから脱却図れ」は、要約するのが難しいほどポイントが多く、冗長だと感じました。「福島への責任をどう果たすか、東電と政府は深く考える必要がある」とありますが、東電と政府は既に熟慮していると思います。ただ、朝日新聞の主張とはしばしば相違があると考えます。
東電の再建計画は原発にのみ依存しているわけではなく、それは朝日新聞の誤解です。まず、柏崎刈羽原発の再稼働が重要です。岸田首相が退陣する前にどのような具体策を示すかが注目されます。朝日新聞は再生可能エネルギーへの転換を主張していますが、東京電力管内でそれが実現可能かは疑問です。
東電の再建において、賠償資金の大部分を東電に負担させることは障害となっています。首都圏の大市場と顧客基盤を活かし、東電の再建を成し遂げることが必要です。バランスの取れた電源確保が重要であり、原発が重要な電源であることは言うまでもありません。
<朝日社説:「東電再建計画 原発頼みから脱却図れ」>・8月25日
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