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「米中対立と国際秩序の行方―交叉する世界と地域―」

新たなる世界秩序の渦中で、日本は選択を迫られている―。
近年、国際社会では中国やロシアなど権威主義的な大国の影響力が拡大する中、米国・欧州そして日本など民主主義国家が築き上げてきた戦後国際秩序が揺らぎ始めている。本書は、米中の2国間関係を分析の基本対象とするだけでなく、それら対立に関わる世界各国・欧州・太平洋地域のアクター、さらに「グローバル・サウス」と呼ばれる南アジア・アフリカ地域での対米・対中政策の動向と秩序観を組み入れ、全世界的に分析。3部13章に渡る各地域研究気鋭の第一人者らによる最新の分析は、我が国の安全保障・外交戦略を方向付ける類書にない力作である。

* 米中対立と国際秩序の行方―交叉する世界と地域―(五十嵐隆幸 (編集), 大澤傑 (編集))
はじめに 米中対立時代を迎える国際社会 五十嵐隆幸
序章 米中対立は体制間競争か?―「民主主義対権威主義」と国際秩序― 大澤傑
第1部 「グローバル・サウス」と米中対立
第1章 ASEAN と米中対立―揺らぐ地域秩序― 庄司智孝
  コラム① 米中対立とエネルギー問題 小林周
第2章 米中対立と南アジア―インド・パキスタン・アフガニスタンの動向― 笠井亮平
  コラム② 米中対立と移民・難民問題 小林 周
第3章 米中対立と激動する中東地政学の行方 溝渕正季
  コラム③ 米中対立と気候変動・災害問題  小林周
第4章 米中戦略的競争とアフリカ:未来を形成する役割 ムバンギジ・オドマロ/サリ・ヴィック・ルクワゴ(相原正明 訳)
  コラム④ 半導体をめぐる米中対立 川上桃子
第5章 米中対立はラテンアメリカに何をもたらすのか―アルゼンチンを事例として― 大場樹精
第2部 米中対立と東アジア
第6章 米中対立とロシア―安全保障面における「問題としての中国」と「パートナーとしての中国」― 小泉悠
  コラム⑤ 冷戦期における米ソ対立と中国 岡田美保
第7章 米中対立と朝鮮半島―米朝関係改善の挫折と対「中ロ」天秤外交への回帰― 堀田幸裕
  コラム⑥ 米中対立とAI 荊 元宙(五十嵐隆幸 訳)
第8章 米中対立と台湾―大国間競争の行方を左右する「小国」の選択― 五十嵐隆幸
第3部 誰が世界秩序を担うのか?
第9章 担わない欧州?―多極化と戦略的自律― 小林正英
  コラム⑦ 米軍の対中国シフト  デレク・ソレン
第10章 インド太平洋のパックス・アングロ・サクソニカ体制と米中対立―現代中国と戦前日本の対米挑戦及び国際秩序の展望― 山﨑周
  コラム⑧ 米軍式の軍隊を目指す中国人民解放軍 相田守輝 第11章 米中対立の行方と日本の進む道 古賀慶
終章 米中対立と国際秩序の行方―世界は分断の道を歩むのか?― 五十嵐隆幸・大澤傑
あとがき 五十嵐隆幸・大澤傑 
事項索引/人名索引/執筆者紹介

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