<多数のロシア兵が戦わずして降伏…「プーチン神話」になぜ亀裂が入ったのか?>
まさにロシアの弱点が見え見えに、自国の防御ラインは全く脆弱。
NATOはウクライナ支援の強化を。クルスク州以外でも機動的な越境攻撃を。
<多数のロシア兵が戦わずして降伏…「プーチン神話」になぜ亀裂が入ったのか?>
<プーチンに残された手札はもはや数少ない…。一瞬にして戦局を変えたウクライナによる越境攻撃、そして戦争の「早期終結」に向けた道筋とは?>
ロシア西部クルスク州におけるウクライナ軍の進撃は2週目に入った。ウクライナ軍はいずれ制圧した地域から立ち去るだろう。そもそもウクライナは「領土の一体性」を守るために戦っているのであり、武力で国境線を書き換えようとしたロシアに国際社会は厳しい非難を浴びせているのだから。
だが重要な点はそこではない。越境攻撃の軍事的な評価は専門家に任せるとして、これだけは言える。この作戦はロシアの国境防衛の弱点をあぶり出し、ロシアの指揮系統を混乱させた。そして敵の意表を突くウクライナ軍の機動力の高さを見せつけもした。
2024年8月20日・カール・ビルト(ヨーロッパ外交評議会共同議長、元スウェーデン首相・外相)・https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/08/post-105471.php