<朝日社説:「被爆地の式典 納得できぬ米英の欠席」>
この社説の主な主張は以下の通りです。
1 米英の式典欠席に対する非難 – 米英の欠席はこれまでの関係を損なうものであり、納得できないと批判しています。
2 イスラエルとロシアの扱いに対する批判 – 長崎市がイスラエルを招待しなかったことに対する米英の抗議は、二重基準であると指摘しています。
3 日本政府への疑問 – 岸田首相や日本政府が、この問題に積極的に対処していないことに疑問を呈しています。
1 核廃絶メッセージの難しさ – 国際社会が分断される中で、広島と長崎の核廃絶メッセージを共有することの難しさを強調しています。
まず、1および2について、式典欠席に対する非難は本質的に意味を持たないと考えます。また、二重基準かどうかについては様々な議論があります。確かに、イスラエルのガザ攻撃には非難されるべき行為もあるかもしれませんが、ガザがハマスによって支配されている以上、そしてガザ住民がハマスを支持している限り、イスラエルの行動は自衛行為として理解できます。私は米英の判断を支持します。現に、現在も多数の人質が解放されていない状況です。ハマスが無条件に停戦すれば、イスラエルのガザ攻撃は即座に中止されるでしょう。
次に、3についてですが、この問題で政府を非難するのは的外れです。政府は長崎市の判断を尊重し、その決定を覆すような干渉は行っていません。それ以上の対応は求められないでしょう。
最後に、4について。核廃絶メッセージの難しさは社説が指摘する通りです。核廃絶は重要な目標ですが、現実の世界情勢を踏まえた議論が求められます。被爆者の中にも、日本の核抑止力について様々な意見があります。中国の核戦力が飛躍的に増強される中で、日本はどのように対抗すべきか、朝日新聞などのリベラルなメディアは十分に議論を深める必要があります。
一部の強硬派は、日本も核開発をすべきだという意見を持ち、また米国の核の傘を信用できないと考える人々もいます。被爆国として核兵器を否定することは当然ですが、現実を見据えた議論が行われなければ、国の安全や国民の安全を危うくすることになります。
<朝日社説:「被爆地の式典 納得できぬ米英の欠席」>・8月10日
https://www.asahi.com/articles/DA3S16007487.html?iref=pc_rensai_long_16_article
<韓国の後塵を拝す日本の「核の傘」 尹政権は情勢緊迫機に米国の核抑止具体化>
久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ・2024/8/10 ・https://www.sankei.com/article/20240810-ZCPKTMTMTVOKBAJA4TAX5CCW7U/
<長崎平和祈念式典、「パレスチナは招待してイスラエルは招待せず」の判断はなぜおかしいのか・【舛添直言】これでは「日本は親パレスチナ・反イスラエル」とのメッセージになりかねない>
8月9日に行われた長崎の平和祈念式典に、イスラエルが招待されていない。そのことに抗議して、アメリカのエマニュエル大使は式典に参加しなかった。日本を除くG7やEUの駐日大使も連名で同じ趣旨の懸念を長崎市に伝えた。これらの国の大使は式典に出席しなかった。
ところが、パレスチナのほうは式典に招待されている。おかしくないか。
正確な事実を記さない日本のマスコミの偏向
2024.8.10・(舛添 要一:国際政治学者)・https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/82591